「UCプラチナのプライオリティ・パスが改悪された」と聞いて、申し込みをためらっている人は多いはずです。年会費1万円台でプライオリティ・パスが付くのがUCプラチナカード(以下、UCプラチナ)の魅力なのに、その中身が削られたなら話が変わってきます。
実際のところ、変わったのは「国内の空港レストランやリフレッシュ施設が無料の対象外になった」という1点です。年6回無料の枠も、家族会員も同じ条件で使えるルールもそのまま。しかも改悪と同じ日に、航空券のポイントが14倍になるという大きな改善も始まっています。
ここでは、UCプラチナのプライオリティ・パスで何が変わり、何が残ったのかを一覧で紹介します。改悪後でも損をしない使い方と、ほかのカードとの比べ方まで、申し込む前に知っておきたいことをまとめました。
改悪のあとも、海外の空港ではラウンジのソファで出発を待てる
改悪の中身を正しく知っておくと、UCプラチナの使い方はこう変わります。
- 海外では、これまでどおりすべての提携施設をプライオリティ・パスで使える
- 本会員も家族会員も年6回まで無料。夫婦なら合わせて年12回
- 国内線は回数無制限のカードラウンジを使えば、プライオリティ・パスの回数を減らさずに済む
- 同じ日に始まった航空券ポイント14倍(還元率7%)で、旅のコストはむしろ下げられる
「改悪」という言葉だけを見ると不安になりますが、海外旅行で使う人にとっての影響はほとんどありません。中身を順番に見ていきましょう。
UCプラチナのプライオリティ・パス、何が変わって何が残った?
UCカードは2025年2月28日に、プライオリティ・パスの変更を発表しました。適用は2025年4月1日(火)正午(日本時間)からです(UCカード公式サイトのお知らせで確認)。
| 項目 | 2025年3月まで | 2025年4月1日正午から |
|---|---|---|
| 国内の「ラウンジ」施設 | 無料で利用できる | 無料で利用できる(変更なし) |
| 国内の「お食事」「ご休憩」「リフレッシュ」施設 | 無料で利用できる | 無料の対象外 |
| 海外の提携施設 | すべて無料で利用できる | すべて無料で利用できる(変更なし) |
| 無料の回数 | 年6回 | 年6回(変更なし) |
| 家族会員 | 本会員と同じ条件 | 本会員と同じ条件(変更なし) |
UCプラチナがプライオリティ・パスと提携したのは2023年8月で、このときから無料は年6回でした。回数が減ったわけではありません。ネットでは「UCプラチナのプライオリティ・パスは回数が減った」と誤解されていることもありますが、変わったのは国内で使える施設の種類だけです。
国内で使えなくなった施設の例
改悪前は、国内空港のレストランなどでもプライオリティ・パスを見せれば決まった金額分の飲食が無料になりました。たとえば次のような施設が対象でした。
| 空港 | 以前使えた施設の例 |
|---|---|
| 成田国際空港 | TATSU、鉄板焼 道頓堀 くり田、ぼてぢゅう屋台、ナインアワーズ など |
| 羽田空港 | LUCK、グランドエール |
| 関西国際空港 | ぼてぢゅう |
| 伊丹空港 | 大阪エアポートワイナリー |
| 中部国際空港 | 海膳空膳、ぼてぢゅう、The Pike など |
空港で食事が1回無料になるのは、出発前の楽しみとして人気でした。ここは正直、惜しいポイントです。とはいえ、国内の空港ではUCプラチナのカードラウンジが使えるので、待ち時間の過ごし方に困ることはありません。
実は同じ日に「改善」も始まっていた
あまり知られていませんが、UCプラチナはプライオリティ・パスの変更と同じ2025年4月1日から、ポイントサービスを大きく拡充しています。
| 改善の内容 | 中身 |
|---|---|
| 航空券のポイントアップ | ANA・JAL・スカイマークなど国内航空会社8社の公式販売窓口で航空券を買うと、ポイント14倍(還元率7%) |
| シーズナルギフトの拡充 | 3か月ごとの利用額に応じてボーナスポイント(45万円以上で2,000円分、100万円以上で5,000円分) |
たとえば、国内の空港レストランを年に2回使っていた人が失った価値は、数千円分です。一方、航空券を年に10万円分UCプラチナで買えば、それだけで7,000円分のポイントが戻ってきます。旅行が好きな人にとっては、改悪よりも改善のほうが大きいというのが実際のところです。
航空券14倍の条件はUCプラチナの航空券14倍の記事で、シーズナルギフトはシーズナルギフトの記事でくわしく紹介しています。
改悪後に損しないUCプラチナの使い方
改悪のあとは、国内と海外でラウンジを使い分けるのがコツです。次の流れを意識すれば、年6回の枠をムダにしません。
UCプラチナは、国内主要空港のカードラウンジが回数無制限で無料です。カード本体と搭乗券を見せるだけで入れて、プライオリティ・パスの回数も減りません。成田空港のプラチナ会員向けラウンジ「希和-NOA-」「虚空-KoCoo-」も使えます。
年6回の枠は、海外の空港ラウンジのために取っておきましょう。往復で2回使っても、年3回の海外旅行に対応できます。海外のラウンジは食事やアルコール、シャワーがそろっているところも多く、国内より満足度が高いです。
同伴者は1回35米ドルほどかかりますが、家族カード(年3,300円)を作れば家族会員も年6回まで無料です。夫婦で1回海外に行けば、それだけで家族カードの年会費は取り返せます。
国内航空会社8社の公式販売窓口で航空券を買えば、ポイント14倍。海外旅行保険も利用付帯なので、航空券をUCプラチナで払っておけば保険の条件もそろいます。
カードラウンジとプライオリティ・パスの違いはUCプラチナの空港ラウンジの記事で、家族カードはUCプラチナの家族カードの記事で紹介しています。プライオリティ・パスの登録方法はUCプラチナのプライオリティ・パスの使い方をどうぞ。
ほかのカードのプライオリティ・パスと比べると?
2025年は、UCプラチナに限らず多くのカードでプライオリティ・パスの条件が見直されました。主なカードと比べると、UCプラチナの立ち位置がよくわかります。
| カード | 年会費(税込) | プライオリティ・パスの無料回数 | 家族会員 |
|---|---|---|---|
| UCプラチナカード | 16,500円(家族カード3,300円) | 年6回 | 本会員と同じく年6回 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 年5回(2025年から) | - |
| セゾンプラチナ・ビジネス | 初年度無料・次年度33,000円 | 本会員は回数無制限 | 同伴者は有料 |
海外に年に何度も行く人なら、プライオリティ・パスが回数無制限のセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(セゾンプラチナ・ビジネス)も候補です。一方、年に1〜3回の海外旅行を夫婦や家族で楽しむなら、家族会員も年6回無料のUCプラチナがいちばん割安です。カードごとの改悪の状況はプライオリティ・パス改悪まとめで比べています。
ここは惜しいポイント!改悪後のUCプラチナで知っておきたいこと
- 国内の空港レストランやリフレッシュ施設は無料にならない。国内で食事目的なら期待しないこと
- 国内のプライオリティ・パス対応ラウンジを使うと、年6回の枠を消費する。国内線はカードラウンジを優先しましょう
- 7回目以降と同伴者は1回35米ドルほどかかる。出張で毎月のように海外に行く人には足りません
- 物理カードはなく、デジタル会員証のみ。スマホの電池切れには気をつけてください
年会費16,500円で、海外のラウンジを本会員・家族会員とも年6回まで無料で使えるカードは、改悪後の今でもほとんどありません。デメリット全体はUCプラチナのデメリットとメリットの記事で確認してください。旅先のホテル選びは、姉妹サイトのTIMELESS TRAVEL(ホテル・旅行レビュー)も参考になります。
よくある質問
- UCプラチナのプライオリティ・パスはいつ改悪されましたか?
-
2025年4月1日(火)正午(日本時間)からです。国内で無料になるのが「ラウンジ」施設だけになり、お食事・ご休憩・リフレッシュ施設は対象外になりました。
- 無料で使える回数は減りましたか?
-
減っていません。2023年8月の提携開始から、本会員・家族会員とも年6回まで無料のままです。
- 海外の空港レストランは今も使えますか?
-
使えます。対象外になったのは国内の施設だけで、海外の提携施設はすべて無料の対象のままです。
- 国内の空港ではどのラウンジを使えばいいですか?
-
UCプラチナのカードラウンジがおすすめです。国内主要空港で回数無制限・無料なので、プライオリティ・パスの回数を減らさずに済みます。
- 改悪後でもUCプラチナを作る価値はありますか?
-
海外旅行に年1回以上行くなら十分あります。年会費16,500円で、家族会員も含めてプライオリティ・パスが年6回無料。さらに航空券のポイント14倍が始まったので、旅好きにとってはむしろ使いやすくなっています。
まとめ
UCプラチナのプライオリティ・パス改悪は、中身を知れば怖くありません。最後にポイントをおさらいしておきます。
- 2025年4月1日正午から、国内のレストラン・休憩・リフレッシュ施設が対象外
- 国内のラウンジと海外の全提携施設は今も無料。年6回・家族会員も同条件は変わらない
- 同じ日に航空券ポイント14倍とシーズナルギフトの拡充が始まった
- 国内はカードラウンジ、海外はプライオリティ・パスと使い分ければ損しない
- 年1〜3回の海外旅行を家族で楽しむなら、UCプラチナは今もいちばん割安な選択肢
「改悪」という言葉だけで判断するのはもったいないです。海外旅行の予定があるなら、航空券を買う前にUCプラチナを用意しておきましょう。
あわせて読みたい





