プラチナカードの付帯保険というと、真っ先に思い浮かぶのは海外旅行保険です。でも、旅行に行かない年のほうが多い人にとっては、正直あまりピンとこない特典でもあります。
UCプラチナカード(以下、UCプラチナ)が面白いのは、そこに「通信端末・家電安心プラン」という日常向けの補償が付いていることです。スマホの画面を割ったら年1回・最大3万円まで。エアコンや冷蔵庫が動かなくなったら1事故あたり最大20万円まで。しかも申し込み不要の自動付帯で、免責金額(自己負担額)は0円です。
ここでは、公式のサービスガイド(引受保険会社:さくら損害保険株式会社)をもとに、補償の中身・対象外になるケース・実際の申請手順まで、使う側の目線で見ていきます。「思っていたのと違った」を防ぐために、惜しいポイントも隠さずに書きます。
スマホを落としても、冷蔵庫が止まっても、まず修理代の心配をしなくていい

スマホを落として画面が割れた瞬間の、あの「あー…」という気持ち。真夏にエアコンが動かなくなって、修理見積もりが10万円と言われたときの絶望。どちらも、金額そのものより「予定外の出費」であることがしんどいわけです。
UCプラチナを持っていると、この2つの場面で最初に取る行動が変わります。修理に出して、領収書と写真をそろえて、Webフォームから申請する。それだけで、審査を通過すれば30日以内に保険金が振り込まれます。自己負担額の設定がないので、修理費用が補償額の範囲内なら実質的にゼロで済みます。
年会費16,500円(税込)のカードに、これが標準で付いてくる。旅行に行かない年でも元が取れる可能性がある、というのが他社のプラチナカードとの明確な違いです。
「通信端末・家電安心プラン」は2つの保険のセット

このプランは、性格の違う2つの保険がセットになったものです。2025年4月1日から、従来のスマホ補償に家電の補償が加わりました。既存会員も手続きなしで自動的に新プランへ移行しています。
| 項目 | 通信端末修理費用保険 | 家電・住宅設備・什器備品修理費用保険 |
|---|---|---|
| 対象 | スマホ・タブレット・PC・スマートウォッチなど | エアコン・冷蔵庫・洗濯機など7種類 |
| 補償額(修理できた場合) | 最大30,000円(修理費用の実額) | 最大200,000円(修理費用の実額) |
| 補償額(修理できない場合) | 最大7,500円(購入価格の25%) | 最大200,000円(購入価格) |
| 対象になる事故 | 破損・破壊・水濡れ・水没・故障・盗難 | 電気的・機械的事故(いわゆる自然故障) |
| 免責金額 | 0円 | 0円 |
| 年間の請求回数 | 年1回・1端末まで | 制限なし |
| 対象になる人 | 本会員+家族(範囲は後述) | 本会員のみ |
| 付帯条件 | 自動付帯(申し込み手続きは不要) | |
ぱっと見て気づくのは、家電側のほうが金額も回数も圧倒的に太いということ。ここは後ろでもう一度掘り下げます。
スマホ補償(通信端末修理費用保険)の中身

対象になる機器は8種類
- スマートフォン/タブレット端末
- ノートパソコン(タブレットPCを含む)/デスクトップパソコン
- スマートウォッチ/モバイルゲーム機/モバイル音楽プレイヤー
- Wi-Fi内蔵テレビ(2025年4月から追加)
共通しているのは「無線通信機能が内蔵されていること」。パソコンやゲーム機まで入るのは、なかなか太っ腹です。ただし外付けモニターは対象外なので、デスクトップPCのモニターだけが壊れたケースは補償されません。
対象になる事故と、もらえる金額
日本国内での破損・破壊・水濡れ・水没・故障・盗難が対象です。画面割れも、風呂場での水没も、突然電源が入らなくなるのも、全部カバーされます。
| 損害の状況 | 支払われる金額 |
|---|---|
| 修理または有償交換ができた | 修理費用の実額(上限30,000円・消費税込) |
| メーカー・修理店に修理不能と判定された | 購入価格の25%(上限7,500円・消費税込) |
実はここが一番惜しいポイントで、修理不能と判定されると上限が7,500円まで落ちます。20万円のスマホを水没させて基板がダメになっても、出るのは7,500円。「全損したら新品代が出る」タイプの保険ではないと理解しておいてください。逆に言えば、画面割れやバッテリー以外の部品交換など、修理で直るトラブルにこそ強い補償です。
家族のスマホも対象になる
対象者の範囲が広いのも、このプランの好きなところです。
- カード本会員
- 本会員と生計を同一にする同居の親族(2親等以内)
- 本会員と生計を同一にする別居の子
- 家族カード会員ご本人
下宿している大学生の子どものスマホまでカバーされます。ただし、家族の端末で請求する場合は「同居・生計同一を確認できる書類」の提出が必要です。健康保険証を使うなら表面と裏面の両方のコピーが要ります。
そして忘れてはいけないのが、請求は本会員・家族全員あわせて年1回・1端末までということ。家族それぞれが年1回使えるわけではありません。家族4人でスマホを4台持っていても、年に使えるのは1回です。
家族カードの詳しい条件は、こちらでまとめています。

家電補償の中身|ここが実はいちばん強い
2025年4月に追加された家電・住宅設備・什器備品修理費用保険。地味な名前ですが、金額のスケールはこちらのほうが上です。
対象は生活に直結する7機種
- エアコン/冷蔵庫/洗濯機
- 掃除機/レンジ/炊飯器/空気清浄機
止まると生活が回らなくなる家電がきれいに並んでいます。補償額は1事故あたり対象機器全体で最大20万円。修理できた場合は修理費用の実額、修理不能なら購入価格が上限として支払われます。スマホ側と違って、修理不能でも金額が落ちません。
さらに強いのが回数です。年間の請求回数に制限がありません。「1事故あたり20万円」という設計なので、夏にエアコン、冬に給湯まわり…と別々の事故が起きても、それぞれ請求できます。
対象になるのは本会員だけ
ここは注意してください。家電補償の被保険者はUCプラチナの本会員個人のみです。スマホ補償のように家族カード会員まで広がりません。対象機器も「会員住所の建物・施設内に設置・使用されている機器」という条件が付きます。
もうひとつ、事故発生日を起算日として5年以内に新品として購入した機器であることも必須です。10年使った冷蔵庫が寿命で止まった、というケースは対象外になります。この保険が守ってくれるのは「まだ新しいのに壊れた」場面です。
対象外になるケースを先に押さえておく
いざというときにがっかりしないよう、対象外のパターンをまとめます。どれも公式のサービスガイドに明記されているものです。
- 紛失・置き忘れ/スマホをなくした場合は対象外です。盗難は対象ですが、盗難届出証明書が必要になります
- バッテリー交換/ACアダプター・ケーブル・リモコン・コントローラーなどの付属品も対象外です
- すり傷・汚れ・しみ・焦げなど、本体機能に影響しない外形上の損害
- 中古・フリマ・オークションで購入した端末/個人から譲り受けたものも対象外です
- 保険開始日の時点ですでに壊れていた機器/画面割れや水濡れがある状態のスマホは最初から対象外です
- 国外で起きた損害/通信端末補償は日本国内での事故が前提です。海外旅行中の破損は対象になりません
- 購入から1年以内のメーカーの瑕疵/初期不良やリコールはメーカー対応の領域です
- 家電の経年劣化・自然消耗・さび・かび/家電補償は自然故障が対象で、寿命による不調は含まれません
- 業務で使用している家電/自宅兼事務所で仕事に使っている機器は対象外の扱いです
- 企業従業員向けの家族カード(ビジネスパートナーカード)/両方の保険とも適用外です
もうひとつ大事なルールがあります。メーカー保証やキャリアの補償制度が使える場合は、そちらが優先されます。二重取りはできない仕組みなので、まずはメーカー保証の期間内かどうかを確認してから動くのが正解です。
保険金の申請手順|先に修理、あとから請求
流れは2つの保険で共通です。順番を間違えると書類がそろわなくなるので、この順で動いてください。
修理に出す前に、損害の状況がわかる写真を必ず撮っておきます。これを忘れると請求できなくなるので、ここが最初のSTEPです。割れた画面、動かなくなった家電の型番シールも一緒に撮っておくと安心です。
修理できるかどうかの判断は、メーカーや修理店が行います。修理不能だった場合も、その場で「修理不可証明書」を発行してもらってください。新しい機器を買い替えたときも同じです。
修理完了後、修理内容が証明できる修理報告書を受け取ります。領収書は見積書ではダメで、日付と発行店名が入ったものが必要です。ここは店頭でその場で確認しておきましょう。
購入日を証明できる書類、修理レポート、領収書、損害状況の写真。盗難なら盗難届出証明書。家族の端末なら同居・生計同一を確認できる書類も追加します。Web申請ではこれらをアップロードするので、書類一式を撮影しておきます。
さくら損害保険の請求Webサイトで、必要項目の入力と書類のアップロードを行います。Web申請ができない場合は郵送用の請求書もUC公式サイトからダウンロードできます。
請求内容に不備がなく審査を通過すると、30日以内に指定口座へ振り込まれます。なお保険金請求権には3年の時効があるので、放置せず早めに手続きしてください。
立て替えたくないなら「キャッシュレス修理」
スマホ側には、修理代を立て替えずに済むルートも用意されています。修理に出す前にさくら損害保険の保険金請求窓口へ電話し、キャッシュレス修理を希望すると伝えるだけ。提携修理店に持ち込めば、店頭での支払いなしで修理してもらえます。
問い合わせ先は0120-982-267(受付10:00~19:00、年末年始を除く)。家電のほうの請求窓口は0120-502-720です。番号が別なので、間違えないようにしてください。
年会費16,500円に対して、どれくらい効くのか
数字で見てみます。UCプラチナの年会費は16,500円(税込)。この補償だけでどこまで回収できるか、現実的なケースで並べてみました。
| ありがちなトラブル | 受け取れる目安 | 年会費に対して |
|---|---|---|
| スマホの画面割れを修理(修理費3万円) | 30,000円 | 1回で年会費超え |
| ノートPCの故障を修理(修理費2万円) | 20,000円 | 1回で年会費超え |
| エアコンが自然故障(修理費6万円) | 60,000円 | 年会費の約3.6倍 |
| 冷蔵庫が自然故障(修理費15万円) | 150,000円 | 年会費の約9倍 |
| スマホが水没して修理不能 | 7,500円 | 年会費には届かない |
家電が1台壊れれば、それだけで年会費の数倍が返ってくる計算になります。しかもUCプラチナには、この補償に加えてプライオリティ・パス年6回無料、グルメクーポン、航空券7.0%還元まで付いてくる。付帯保険を「おまけ」ではなく実用品として使えるカードは、この価格帯だとかなり限られます。
年会費に対する損得の全体像は、こちらで細かく検証しています。

この補償を活かせる人・そこまで刺さらない人
- 家電を買って5年以内のものが家に何台かある人。保証期間が切れた直後がいちばんおいしい
- スマホをよく落とす人、子どもがいる家庭。家族の端末まで対象になります
- キャリアの月額端末補償を解約したい人。年会費のなかにスマホ補償が含まれる形になります
- 旅行にあまり行かないけれど、プラチナカードの実用的な特典が欲しい人
- スマホの全損・紛失に備えたい人。修理不能時は7,500円が上限で、紛失は対象外です
- 家電が軒並み5年以上前のものという人。買い替えのタイミングまでは家電補償が働きません
- 海外での破損に備えたい人。通信端末補償は日本国内の事故に限られます
よくある質問
- 利用するのに事前の登録や申し込みは必要ですか?
-
必要ありません。UCプラチナに入会すれば自動付帯となり、免責金額(自己負担額)の設定もありません。2025年4月1日より前からの会員も、手続きなしで新プランへ移行済みです。
- スマホをカードで買っていないと使えませんか?
-
UCプラチナで購入した端末である必要はありません。ただし「被保険者本人が購入し、本人が使用している」ことが条件です。中古品やフリマ・オークションで手に入れた端末、他人から譲り受けた端末は対象外になります。
- 古いスマホでも補償されますか?
-
メーカー発売日から5年以内の機器が基本です。5年を超えている場合も、保険開始日を起算日として1年前より後に購入したことを証明できれば請求できます。その際は購入日を証明する書類の提出が必要です。
- 家族のスマホと自分のスマホ、両方で年1回ずつ使えますか?
-
使えません。通信端末補償の請求は、本会員・家族カード会員・その他の被保険者をすべて合わせて年1回・1端末までです。誰の端末に使うかは、金額の大きいトラブルを優先して選ぶことになります。
- 家電補償も家族カード会員が使えますか?
-
使えません。家電・住宅設備・什器備品修理費用保険の対象者は本会員個人のみです。ここはスマホ補償と範囲が違うので注意してください。
- キャリアの補償サービスと併用できますか?
-
両方から満額を受け取ることはできません。メーカー保証やキャリアの補償制度で支払われる場合は、そちらが優先される決まりです。月額のキャリア補償を払い続けるか、UCプラチナの補償に一本化するかは考えどころです。
- 保険金はいつ振り込まれますか?
-
Web申請の内容に不備がなく審査を通過した場合、30日以内に支払われます。立て替えたくない場合は、スマホなら提携修理店でのキャッシュレス修理も選べます。
- エアコンが古くなって効きが悪いのですが、対象になりますか?
-
対象外です。家電補償は電気的・機械的事故(自然故障)が対象で、経年劣化や自然消耗による不調は含まれません。また、事故発生日から5年以内に新品として購入した機器であることも条件です。
まとめ
- UCプラチナの「通信端末・家電安心プラン」は自動付帯・免責0円。申し込み手続きは不要です
- スマホなど通信端末は年1回・最大3万円。修理不能だと上限7,500円に落ちる点は覚えておきましょう
- 家電は1事故あたり最大20万円・年間の回数制限なし。エアコンや冷蔵庫が1台直れば年会費の数倍が返ってきます
- 通信端末は家族の端末まで対象。家電は本会員のみが対象です
- 申請は「写真→見積もり→修理→書類→Webフォーム」の順。修理に出す前の写真撮影を忘れずに
旅行保険は使う年と使わない年がありますが、スマホと家電は毎年そこにあります。年会費16,500円のうち、この2つの補償だけでも十分に元が取れる可能性がある。プラチナカードを「特別な日のためのカード」ではなく「毎日の保険」として持ちたいなら、UCプラチナは真っ先に候補に入れて間違いありません。
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