海外旅行の計画が固まってくると、地味に気になるのが「現地でカードを使うと、手数料ってどれくらい取られるんだろう?」という点ですよね。じつはここ数年、多くのカード会社が海外事務手数料を立て続けに引き上げていて、以前のように「海外ならこのカード一択」と言いにくい状況になっています。
ここでは、2026年時点で海外事務手数料が安いクレジットカードを一覧で比較しながら、「実際いくら差が出るのか」を具体的な金額でシミュレーションしていきます。そのうえで、カード・現金・現地ATMでのキャッシングをどう使い分ければ海外で損をしないのか、旅慣れた人がやっている立ち回りまでまとめて伝授します。
先に言っておくと、手数料の安さだけでカードを選ぶと、かえって損をします。理由は読み進めるうちに納得してもらえるはずです。
海外事務手数料って、そもそも何にかかるお金?

海外事務手数料は、現地通貨(ドルやユーロなど)での支払いを日本円に換算するときに、カード会社が上乗せする手数料のことです。明細には「海外事務処理手数料」といった名前で、利用額にまとめて反映されます。
ポイントは、この手数料が利用額に対して◯◯%という形でかかること。1回の買い物では数十円でも、旅行全体で数十万円使えば、手数料だけで数千円になります。少額の積み重ねがじわじわ大きくなるので、軽く見ないほうがいい部分です。
【2026年最新】海外事務手数料が安いクレジットカード比較
まずは主要カードの海外事務手数料を、安い順に並べてみました。年会費と海外旅行保険の有無もあわせて見ておくと、選ぶときの判断がしやすくなります。
| クレジットカード | 海外事務手数料 | 年会費 | 海外旅行保険 |
|---|---|---|---|
| イオンカード | 1.60% | 無料 | なし |
| JCBカード(オリジナルシリーズ) | 1.60% | 条件付き無料〜 | 付帯あり |
| ダイナースクラブカード | 2.00% | 有料 | 付帯あり |
| アメリカン・エキスプレス®・カード(アメックス) | 3.50% | 有料 | 付帯あり |
| 三井住友カード(NL) | 3.63% | 無料 | なし(一般カード) |
| 楽天カード | 3.63% | 無料 | なし(一般カード) |
| エポスカード | 3.85% | 無料 | 利用付帯あり(治療費など) |
| セゾンカードデジタル | 3.85% | 無料 | なし |
| UCプラチナカード | 3.85% | 16,500円 | 自動付帯・最高1億円 |
こうして並べると、じつはエポスカード・セゾンカードデジタル・UCプラチナカードはいずれも3.85%で、手数料だけを見れば安い組ではありません。正直にお伝えすると、純粋に「手数料の安さ」で選ぶなら、イオンカードやJCBカード(オリジナルシリーズ)の1.60%が最安クラスです。
つい「じゃあ一番安いカードを作ればいいんだ」と思いたくなりますが、ここが惜しいポイントです。手数料の差は、実額で見るとそこまで大きくありません。次の章で具体的に計算してみましょう。
手数料の“実額”を計算すると、差は意外と小さい
海外で合計10万円をカード決済したと仮定して、手数料率ごとに実際の金額を出してみます。
| 海外事務手数料 | 10万円あたりの手数料 | 代表的なカード |
|---|---|---|
| 1.60% | 1,600円 | イオンカード |
| 2.20% | 2,200円 | (改定前の楽天カードなど) |
| 3.63% | 3,630円 | 楽天カード・三井住友カード |
| 3.85% | 3,850円 | エポスカード・UCプラチナカード |
最安の1.60%と最高の3.85%を比べても、10万円あたりの差は約2,250円です。もちろんタダではありませんが、旅行全体の予算から見れば、ランチ1〜2回分といったところ。手数料の安さだけを必死に追いかけるより、もっと大きな金額が動く部分に目を向けたほうが賢い選択です。
その“もっと大きな金額”とは、海外での治療費です。
現地で体調を崩しても、治療費の心配がいらない安心感

海外では、ちょっとした盲腸の手術でも数百万円、入院が重なれば一千万円を超えることも珍しくありません。手数料の数千円とは桁がまるで違う出費です。だからこそ、旅に持っていく1枚は「海外旅行保険が付いているか」で選ぶのが、結果的にいちばん安く済みます。
その観点で頭ひとつ抜けているのが、年会費無料で海外旅行保険が付くエポスカードです。手数料は3.85%と高めですが、それを補って余りある安心感があります。
- 年会費は永年無料。持っているだけでコストがかからない
- 海外旅行保険が利用付帯(出発前の交通費などをカードで払うと対象)。疾病治療270万円・傷害治療200万円などをカバー
- 治療費はキャッシュレス対応。現地の提携病院なら自己負担なしで受診できるケースが多い
- 即日発行にも対応。出発直前でも間に合わせやすい
つまりエポスカードは、「支払い用」というより「お守り用」に持っていくカードです。手数料の安い低コストカードや現金を“支払いの主役”にしつつ、保険つきのエポスカードを財布に忍ばせておく。この2枚持ちが、旅で損をしない現実的な正解です。
エポスカードの海外事務手数料の詳しい中身は、エポスカードの海外事務手数料は3.85%|それでも旅に連れていく理由でまとめています。保険の補償内容が気になる人は、エポスカードの海外旅行保険を徹底解説もあわせてどうぞ。
カード・現金・キャッシングの賢い使い分け

手数料を抑えつつ安全に旅をするコツは、「すべてカード」でも「すべて現金」でもなく、場面で使い分けることです。目安は次のとおりです。
| 支払い手段 | 向いている場面 | ひとことメモ |
|---|---|---|
| クレジットカード | ホテル・レストラン・ショッピング・高額な決済 | 両替より有利なことが多く、利用控えが残り盗難時も補償が利用できる |
| 現金 | 屋台・市場・チップ・交通機関の券売機・カード不可の小さな店 | 少額決済はカードを断られることも。多めに持ちすぎず、使う分だけ |
| 海外ATMでのキャッシング | 現地通貨が足りなくなったとき | 両替よりレートが良い場合あり。ただし必ず一括払いか繰上返済で利息を最小に |
「現金は両替所で替えればいい」と思うかもしれませんが、空港や街中の両替所はレートに大きなスプレッド(上乗せ)があり、カードの手数料より割高になることがよくあります。現地通貨が必要になったら、ATMでのキャッシングを一括返済前提で使うほうが、トータルで安くなるケースが多いです。
出発前の準備は、次の3ステップで考えると迷いません。
まずは、もしもの治療費に備える1枚を用意します。年会費無料で海外旅行保険が付くエポスカードなら、維持コストゼロで安心を持ち歩けます。出発前に交通費などをこのカードで払えば、保険の利用付帯条件もクリアできます。
日常の支払いは、手数料の安いカードか、少額用の現金でまかないます。カードを2枚に分けておくと、万が一1枚が使えなくなっても旅が止まりません。財布を分けて持つと、盗難時のダメージも小さく済みます。
海外の店やATMで「日本円で払いますか?」と聞かれたら、迷わず現地通貨を選びます。日本円建て(DCC)は店側が独自の上乗せレートを設定していて、ほぼ確実に割高です。これだけ覚えておくと、気づかないうちに損をすることがなくなります。
海外でカードを使うときの注意点

最後に、旅先でうっかりやりがちな落とし穴を確認しておきましょう。知っているだけで防げるものばかりです。
- 「日本円で払う?」は断る。前述のDCCはレートが割高。必ず現地通貨建てで
- 保険目的のカードは“使わず持つ”だけではダメなことがある。利用付帯タイプは出発前の交通費などを払って条件を満たす
- 1枚だけで行かない。スキミングや磁気不良で使えなくなると詰む。ブランドの違うカードを2枚持つと安全
- 帰国後の利用明細は必ずチェック。為替レートは利用日ではなく売上処理日で換算されるため、思ったより高く出ることがある
なお、エポスカードは招待を受けるとエポスゴールドカードに年会費無料でアップグレードでき、保険の補償額や空港ラウンジなど海外で役立つ特典が強化されます。条件はエポスゴールドカードの招待条件と年会費無料のコツで解説しています。カード自体の評判が気になる人はエポスカードの評判・口コミまとめもどうぞ。海外旅行保険そのものの基礎は、姉妹サイトの海外旅行保険の選び方ガイドが分かりやすいです。
ここまで読んで「結局どれを持てばいいの?」と思ったら、年会費無料で保険が付くエポスカードから始めるのが失敗しない選び方です。支払い用のカードは後から足せばいいので、まずは“お守り”を1枚持っておきましょう。
よくある質問
- 海外事務手数料が一番安いクレジットカードはどれですか?
-
2026年時点では、イオンカードやJCBカード(オリジナルシリーズ)の1.60%が最安クラスです。ただし手数料の差は実額で見ると小さく、海外旅行保険の有無のほうが家計へのインパクトは大きくなります。
- エポスカードは手数料が高いのに、なぜおすすめなのですか?
-
手数料は3.85%と高めですが、年会費無料で海外旅行保険が付くからです。海外の治療費は数百万円になることもあり、数千円の手数料差よりはるかに大きな備えになります。支払いは別のカードや現金、保険はエポスカード、という持ち方が賢い使い方です。
- 海外では現金とカード、どちらを多めに持つべきですか?
-
ホテルやレストランなど高額な支払いはカード、屋台やチップなど少額は現金、という使い分けが基本です。現地通貨が足りなくなったら、両替所よりレートが良いことの多い海外ATMでのキャッシング(一括返済前提)も選択肢になります。
- 支払いのとき「日本円」と「現地通貨」のどちらを選べばいいですか?
-
必ず現地通貨を選んでください。日本円建て(DCC)は店側が独自の上乗せレートを設定するため、カード会社の換算レートより割高になります。ATMでも同じで、現地通貨での引き出しが正解です。
- 海外旅行保険の「利用付帯」とは何ですか?
-
旅行前に、公共交通機関の料金やツアー代金などをそのカードで支払うと、保険が適用されるタイプです。エポスカードもこの利用付帯なので、出発前に空港までの電車代などをカード払いしておくと、確実に補償の対象になります。
まとめ
海外事務手数料は各社で値上げが続き、純粋な安さで選ぶならイオンカードやJCBカード(オリジナルシリーズ)の1.60%が候補になります。ただ、手数料の差は10万円あたり数千円。そこだけを追いかけるより、旅全体で損をしない立ち回りのほうがずっと効果的です。
- 手数料の安さは大事だが、実額の差は小さい(10万円で最大約2,250円)
- 本当に家計を左右するのは海外旅行保険。治療費は桁違いの出費になりうる
- 年会費無料で保険が付くエポスカードを“お守り”に、支払いは低コストカードや現金で
- 支払いは必ず現地通貨建て。日本円建て(DCC)は割高
迷ったら、まずは年会費無料のエポスカードを1枚。コストをかけずに「治療費の心配がない海外旅行」が手に入ります。
あわせて読みたい





