海外旅行の会計でカードを出すたびに、「これ、日本で使うより高くついてるのかな」と気になったことはありませんか。実はその感覚は正しくて、海外でカードを使うと為替レートとは別に「海外事務手数料」というコストが上乗せされています。
しかもエポスカードは、2025年7月にこの手数料を引き上げたばかり。知らずに使っていると、じわじわ損をしている可能性があります。
ただ、安心してください。エポスカード(正式名称:エポスカード)には、この手数料を差し引いてもなお両替よりお得に現地通貨を用意できる使い方があります。ここでは、海外での手数料の中身と、損しないための立ち回りを伝授します。
手数料の仕組みを知れば、旅先のお金の使い方が変わる

まず結論となる数字をお伝えします。エポスカードを海外のショッピングで使うと、Visaが定める為替レートに海外事務手数料3.85%が上乗せされます。この3.85%は2025年7月1日にVisa決済センターで処理された利用分から適用された数値で、それ以前は2.20%でした。
この手数料の正体は、外貨での支払いを日本円に換算するときの事務処理コストです。カード会社が世界中の加盟店とやり取りする費用で、円安や海外取引コストの増加を背景に、2024年〜2025年にかけて多くのカード会社が引き上げました。エポスカードもその流れの中で改定しています。
ここが多くの人の勘違いポイントなのですが、換算に使われるのは「カードを使った日のレート」ではありません。加盟店の売上データがVisa決済センターに到着した時点のレートが適用されます。利用日から数日ずれることがあるので、円安が急に進んだタイミングだと想定より請求額が上がることもあります。
100ドル使うと実際いくら請求される?
数字だけ見てもピンとこないので、具体例で見てみましょう。1ドル150円のときに海外で100ドルの買い物をした場合、請求額はこうなります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ショッピング金額(100ドル×150円) | 15,000円 |
| 海外事務手数料 3.85% | +577円 |
| 請求額(合計) | 15,577円 |
15,000円の買い物に対して577円が上乗せされる計算です。改定前の2.20%なら330円だったので、同じ買い物でも約250円多く払うことになります。1回ならわずかでも、旅行中に何度も決済すれば地味に効いてきます。
とはいえ、これは現金を両替する場合の手数料と比べれば決して高すぎるわけではありません。空港や街の両替所では、もっと割高なレートを取られることも多いからです。エポスカードのポイント還元0.5%も差し引けば、実質負担はさらに小さくなります。
※一部ご利用は還元率が異なる場合があります。
現金が必要なら「海外キャッシング」が両替よりお得
屋台やローカルな店では、まだまだ現金しか使えない場面があります。そこで現地通貨を用意する方法として、両替所より安く済むことが多いのが海外キャッシングです。
海外キャッシングは、現地の空港や繁華街にある「Visa」または「PLUS」マークのATMで、エポスカードを使って現地通貨を引き出せるサービスです。ここで大事なのは、キャッシングには海外事務手数料の3.85%はかからないという点。代わりに、利息(実質年率18.0%)とATM手数料がかかります。
| コスト項目 | ショッピング利用 | 海外キャッシング |
|---|---|---|
| 海外事務手数料 3.85% | かかる | かからない |
| 利息(実質年率18.0%) | なし | 借入日数分だけかかる |
| ATM手数料 | なし | 1万円以下110円/1万円超220円(税込) |
「利息18%」と聞くとギョッとしますが、これは1年間借りっぱなしにした場合の年率です。実際は借りた日数分しか利息はつきません。1日あたりの利息は「借入残高×18%÷365」で計算でき、たとえば5万円を数日で返せば利息はほんの数百円で済みます。ATM手数料と利息を足しても、両替所のレート差より安く上がるケースが多いんです。
実際どれくらいお得?公式の試算例
エポスカード公式が出している比較例がわかりやすいです。現地通貨を日本円で5万円分用意する場合、台湾では海外キャッシングのほうが約2,611円もお得という試算があります。
これは、空港などで両替すると台湾ドルの両替手数料が7.6%かかるのに対し、キャッシングなら利息とATM手数料を合わせても1,206円程度で済むためです。韓国ウォン(両替手数料の目安11%)やタイバーツ(同9.3%)など、両替レートが不利な通貨ほど、キャッシングの恩恵は大きくなります。台湾や韓国、東南アジアへ行くなら、覚えておいて損はない裏ワザです。
ただし、公式も注意しているとおり、国や為替レートによってはキャッシングの利用料が両替手数料を上回る場合もあります。どの国でも必ずお得とは限らない点だけは頭に入れておきましょう。
海外ATMで絶対に押してはいけないボタン
ここは本当に大事なので、太字で言います。海外ATMで「現地通貨」か「日本円」かを聞かれたら、必ず現地通貨を選んでください。
海外のATMでは、引き出し時に「with Conversion(日本円で確定)」と「without Conversion(現地通貨で確定)」のような選択を求められることがあります。つい安心感から日本円建てを選びたくなりますが、これを選ぶと現地のATM運営会社が決めた割高なレートで換算されてしまいます。DCC(動的通貨換算)と呼ばれる仕組みで、一見親切に見えて実は損をする落とし穴です。
- 「現地通貨」「without Conversion」「決済しない」→ こちらを選ぶ(Visaのレートが適用されお得)
- 「日本円」「with Conversion」→ 選ばない(ATM側の割高レートで損をする)
これはキャッシングだけでなく、店頭でのカード決済で日本円建てを提案されたときも同じです。海外では「現地通貨で払う」が鉄則と覚えておきましょう。
利息をほぼゼロにする「繰上返済」の裏ワザ
キャッシングの利息は借りた日数分だけかかります。ということは、早く返せば返すほど利息は小さくなるわけです。ここで惜しいのが、エポスカードの海外キャッシングは利用時点ではすべて1回払い扱いになっていて、そのままだと翌月以降の引き落としまで返済できないこと。放っておくと、最長で2か月近く利息がつき続けます。
そこで使えるのが繰上返済です。キャッシング利用のメールが届いたら、対象分をリボ払いに変更し、そのうえでインターネット返済(ペイジー)などで全額返してしまう方法です。この一手間をかけるだけで、利息を数十円レベルまで圧縮できます。
現地でキャッシングをすると、当日〜2、3日後にエポスカードから利用のお知らせメールが届きます。このメールが届いてアプリに反映されないと、次の返済手続きに進めません。数日は気長に待ちましょう。
エポスNet(Web版)にログインし、キャッシング利用分をリボ払いに変更します。1回払いのままだと繰上返済の対象にできないため、この切り替えが必要です。確定すると戻せないので、金額を確認してから進めてください。
リボ増額払い・ペイジーなどを使って、キャッシング残高を全額返済します。振込手数料は無料。この手続きを引き出しから数日以内に終えれば、利息は最小限に抑えられます。
手間はかかりますが、10万円を借りて放置すると利息が3,000円以上になるところ、この方法なら100円台まで下げられます。旅慣れた人ほど当たり前にやっているテクニックです。
海外へ行く前にやっておく2つの準備

現地で慌てないために、出発前にこれだけは済ませておきましょう。
- キャッシング利用枠を確認する:枠が0円だと海外キャッシングは使えません。エポスNetで残額をチェックしておきましょう
- 暗証番号を思い出しておく:ATMでは4桁の暗証番号が必要です。忘れた場合はエポスNetの「暗証番号Net照会サービス」で確認できます
なお、海外利用停止サービスを設定していると海外キャッシング自体ができません。設定している人はエポスNetから事前に解除しておきましょう。
手数料の話をしてきましたが、エポスカードの海外での本当の強みは、年会費無料なのに海外旅行傷害保険(利用付帯)がつくことです。旅行代金を1円以上エポスカードで払えば保険が適用され、海外で一番使う疾病治療の補償は無料カードでトップクラス。手数料以上の価値を旅先で受け取れます。保険の詳しい条件は関連記事にまとめています。
よくある質問
- エポスカードの海外事務手数料は何%ですか?
-
3.85%です。2025年7月1日にVisa決済センターで処理された利用分から、従来の2.20%より引き上げられました。Visaの為替レートに上乗せされる形で請求額に含まれます。
- 海外キャッシングにも3.85%の手数料はかかりますか?
-
かかりません。海外キャッシングに海外事務手数料は発生せず、代わりに利息(実質年率18.0%)とATM手数料(1万円以下110円/1万円超220円・税込)がかかります。
- ショッピングとキャッシング、どちらがお得ですか?
-
用途で使い分けるのが正解です。カードで直接払える店ではショッピング利用(3.85%+ポイント還元)、現金が必要な場面ではキャッシング+早めの繰上返済が有利になりやすいです。両替所を使うより、どちらもたいてい安く済みます。
- 台湾や韓国でもエポスカードは使えますか?
-
使えます。VisaブランドなのでVisa加盟店なら世界中で決済でき、Visa・PLUSマークのATMでキャッシングも可能です。台湾ドルや韓国ウォンは両替レートが不利なため、キャッシングのメリットが特に大きい地域です。
- 請求はいつのレートで換算されますか?
-
カードを使った日ではなく、加盟店の売上データがVisa決済センターに到着した時点のレートで換算されます。利用日から数日ずれることがあるので、為替が動くタイミングでは請求額が変わる場合があります。
まとめ|手数料を知って使えば、海外でも損しない

エポスカードを海外で賢く使うポイントをまとめます。
- 海外ショッピングの事務手数料は3.85%(2025年7月改定)。両替より高くはなく、ポイント還元も差し引ける
- 現金が必要なら海外キャッシング。事務手数料はかからず、両替所より安く済むことが多い
- ATMでも店頭でも「現地通貨」を選ぶ。日本円建て(DCC)は割高レートで損をする
- キャッシングはリボ変更→繰上返済で利息を数十円まで圧縮できる
- 年会費無料で海外旅行保険までつく。旅行用のサブカードとして持っておく価値は十分
手数料は「知らないと損、知っていれば得」の典型です。仕組みを押さえてしまえば、エポスカードは海外でこそ頼れる1枚になります。次の旅行に間に合わせたいなら、今のうちに1枚持っておきましょう。
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