年会費無料でおすすめのクレジットカードを調べていくと、必ず名前が挙がるのがエポスカードと三井住友カード(NL)(以下、三井住友NL)です。どちらも人気で、どちらも評判がいい。だからこそ「結局どっちを作ればいいの?」と手が止まってしまいます。
先に結論だけ言ってしまうと、この2枚は得意分野がきれいに分かれています。三井住友NLは、コンビニやマクドナルドでの還元率がずば抜けて高い。エポスカードは、海外旅行保険とマルイの優待が強い。つまり「どっちが優れているか」ではなく「あなたがどっちの場面を多く過ごすか」で答えが決まります。
ここでは、両カードのスペックを公式情報で並べたうえで、還元率・海外旅行保険・審査・ポイントの使い道まで、選ぶときに効くポイントを1つずつ見ていきます。最後には「実は2枚持ちがいちばん得」という話もします。
自分の生活のどこでカードを使うかで、答えは変わる

毎日コンビニでコーヒーを買い、昼はマクドナルドやサイゼリヤで済ませる。そんな生活なら、三井住友NLの7%還元が効いてきます。1年で数千円分のポイントが、意識しなくても勝手に貯まります。
一方、年に何度か海外へ出かける人、旅行のたびに保険をどうしようか考える人なら、エポスカードの海外旅行保険が心強い味方になります。持っているだけで、いざというときの治療費をカバーしてくれるからです。
どちらも年会費は永年無料。だから本当は、片方に絞る必要すらありません。まずはそれぞれの強みを見ていきましょう。
エポスカードと三井住友NL、スペックを並べて比較
| 項目 | エポスカード | 三井住友カード(NL) |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 国際ブランド | Visa | Visa/Mastercard |
| 基本還元率 | 0.5% | 0.5% |
| 高還元になる場面 | マルイ・モディで年4回10%OFF、選べるポイントアップで対象店2倍 | 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済なら最大7% |
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯・最高3,000万円 | 利用付帯・最高2,000万円(選べる無料保険) |
| 疾病治療費用 | 270万円 | プランによる(旅行安心プラン選択時) |
| ポイント | エポスポイント(1pt=1円) | Vポイント(1pt=1円) |
| 即日発行 | 店頭受取で最短即日 | 最短10秒(ネット申込・カード現物は後日) |
| 上位カード | エポスゴールド/プラチナ | 三井住友ゴールド(NL)/プラチナプリファード |
基本還元率はどちらも0.5%で横並び。差が出るのは「どこで使うと得するか」と「海外旅行保険」の2点です。ここを掘り下げます。
ポイント還元で選ぶなら、三井住友NLが強い

普段使いの還元率で見ると、三井住友NLに軍配が上がります。対象のコンビニ・飲食店で、スマホのタッチ決済かモバイルオーダーで払うと最大7%還元。これはエポスの基本0.5%の14倍です。
- 対象店の例:セブン‐イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、ドトール、すき家など
- セブン‐イレブンならアプリの会員コード提示で、さらに上乗せされて最大10%になる場合もあります
ただし、ここには大事な注意点があります。7%になるのは「スマホのタッチ決済」を使ったときだけです。カード現物を差し込んだり、「iDで」と伝えたり、磁気で払ったりすると対象外になります。ここを知らずに損している人が本当に多いので、スマホにカードを登録して「タッチで」と伝えるクセをつけてください。
対してエポスカードの高還元は、場面が限られます。マルイ・モディでの年4回の10%OFF(マルコとマルオの優待)と、選べるポイントアップに登録した店でのポイント2倍。マルイをよく使う人には効きますが、そうでない人にとっては基本0.5%のカードという位置づけになります。
普段の買い物でコツコツ貯めたいなら、三井住友NLのほうが素直におすすめです。
海外旅行保険で選ぶなら、エポスカードが強い
逆に、海外旅行保険はエポスカードに軍配が上がります。補償額の手厚さと、条件のシンプルさの両方で上回っています。
| 補償項目 | エポスカード | 三井住友NL(旅行安心プラン) |
|---|---|---|
| 付帯方式 | 利用付帯 | 利用付帯 |
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 | 最高2,000万円 |
| 疾病治療費用(病気) | 270万円 | プランにより設定 |
| 傷害治療費用(ケガ) | 200万円 | プランにより設定 |
| 携行品損害 | 20万円 | プランにより設定 |
エポスカードのいちばんの強みは疾病治療費用270万円です。海外で多いのは、大ケガより現地での体調不良や食あたり。その病気の治療費で、年会費無料カードとしてはトップクラスの手厚さを持っています。
三井住友NLの海外旅行保険は「選べる無料保険」という仕組みで、7つのプランから1つを選ぶ形です。旅行保険を付けたいなら「旅行安心プラン」を選ぶ必要があり、初期設定のままだと旅行保険になっていない場合があります。旅行前に、エポスNetならぬ「Vpass」から自分の設定を確認しておきましょう。
どちらも今は利用付帯です。持っているだけでは補償されず、公共交通機関の料金やツアー代金をそのカードで支払うことが条件になります。エポスの利用付帯の詳しい条件は、こちらでまとめています。

審査とスピードで選ぶなら
どちらも年会費無料のスタンダードカードで、審査のハードルはそこまで高くありません。専業主婦(主夫)や学生でも、安定した状況であれば発行報告があります。
| 項目 | エポスカード | 三井住友カード(NL) |
|---|---|---|
| 発行スピード | 店頭受取なら最短即日でカードが手に入る | ネット申込で最短10秒(カード番号発行)、現物は後日郵送 |
| 今日から使いたい | マルイ店頭で受け取ればその日から店舗で使える | アプリにカード番号が出るのでネット決済はすぐ可能 |
| 店舗網 | 全国のマルイ・モディにカードセンターあり | 店頭発行の拠点は限られる |
「今日、財布に入れて実店舗で使いたい」ならエポスカード。マルイの店頭で受け取れば、その日のうちにプラスチックのカードが手に入ります。「ネットショッピングの決済を今すぐ済ませたい」なら三井住友NL。最短10秒でカード番号が発行され、アプリに表示されます。目的によって向き不向きが分かれます。
エポスカードの即日発行の詳しい手順は、こちらを見てください。

ポイントの使い道で選ぶなら
貯まるポイントは、エポスが「エポスポイント」、三井住友NLが「Vポイント」。どちらも1ポイント=1円で使えて、使い勝手はよく似ています。
- エポスポイント:マルイでの買い物、プリペイドカードへのチャージ、商品券やギフト券、他社ポイントやマイルへの交換など。マルイユーザーなら店頭でそのまま使えるのが便利です
- Vポイント:1ポイント=1円で買い物の支払いに充当、他社ポイントへの交換、投資信託の購入など。使い道の幅が広く、キャッシュレス全般と相性がいいです
マルイでよく買い物をするならエポスポイント、幅広く使いたいならVポイント。とはいえ、ここは決定打になるほどの差ではありません。エポスポイントの賢い使い道は、こちらで詳しく紹介しています。

タイプ別|あなたに向いているのはどっち?
ここまでを踏まえて、どんな人がどちらを選ぶべきかをまとめます。
三井住友カード(NL)が向いている人
- コンビニやマクドナルド、サイゼリヤをよく使う人。7%還元が毎日効いてきます
- スマホのタッチ決済に抵抗がない人。この払い方ができて初めて高還元になります
- 将来ゴールド(NL)の「年間100万円で年会費永年無料」を狙いたい人
- ネットショッピングの決済を今すぐ始めたい人
エポスカードが向いている人
- 年に何度か海外へ行く人。疾病治療270万円の手厚い保険が旅の安心になります
- マルイ・モディでよく買い物をする人。年4回の10%OFFは大きいです
- 今日じゅうに実店舗で使えるカードが1枚ほしい人
- 将来ゴールドの招待を受けて、家族もファミリーゴールドに招待したい人
結局いちばん得なのは「2枚持ち」

ここまで「どっちか」を前提に書いてきましたが、本音を言うと両方持つのがいちばん得です。理由はシンプルで、どちらも年会費が永年無料だから、2枚持っても維持費はゼロだからです。
役割を分ければ、それぞれの弱点をお互いが埋めてくれます。
- 普段の買い物・コンビニ・外食は、7%還元の三井住友NLで払う
- 海外旅行と、そのための保険はエポスカードに任せる
- マルイでの買い物はエポスカードで年4回の10%OFFを取りにいく
さらに、海外旅行保険には「2枚持ちで治療費を合算できる」という裏ワザがあります。傷害死亡・後遺障害の補償は合算されませんが、実際に使う確率が高い治療費や携行品損害は、複数カードの補償を足し合わせられます。エポスカードをベースに、もう1枚の年会費無料カードを重ねれば、維持費ゼロのまま補償額を底上げできます。
その具体的なやり方は、こちらで解説しています。

1枚目に迷っているなら、まずは今日から実店舗で使えて海外旅行保険も付くエポスカードを作り、還元用に三井住友NLを足す。この順番なら、旅行の安心も日常のポイントも、どちらも取りこぼしません。
よくある質問
- 1枚だけ選ぶなら、どちらがおすすめですか?
-
使う場面で決めてください。コンビニや外食が多いなら、還元率で三井住友カード(NL)。海外旅行に行くなら、保険が手厚いエポスカードです。どちらも年会費無料なので、迷うなら2枚持ちが結局いちばん損をしません。
- 三井住友NLの7%還元は、どうやったらもらえますか?
-
対象のコンビニ・飲食店で、スマホのタッチ決済かモバイルオーダーで支払うことが条件です。カード現物を差し込んだり、「iDで」と伝えたりすると対象外になります。スマホにカードを登録して「タッチで」と伝えるのが確実です。
- 海外旅行保険はどちらも自動で付きますか?
-
どちらも利用付帯です。持っているだけでは補償されず、公共交通機関の料金やツアー代金をそのカードで支払うことで適用されます。三井住友NLは「選べる無料保険」で旅行安心プランを選んでおく必要もあります。
- 2枚持ちすると審査に不利になりますか?
-
同時に何枚も申し込むのは避けたほうが無難ですが、時期をずらして1枚ずつ作れば問題になりにくいです。1枚目を発行して数ヵ月きれいに使ってから2枚目を申し込むと、より安心です。
- ポイントはどちらが使いやすいですか?
-
どちらも1ポイント=1円で使えて、大きな差はありません。マルイでよく買い物をするならエポスポイント、キャッシュレス全般で幅広く使いたいならVポイントが向いています。
- 学生でも作れますか?
-
どちらも学生の発行報告があります。とくにエポスカードは学生や新社会人の1枚目として人気で、年会費無料のまま海外旅行保険まで付くので、旅行や留学を控えている学生に向いています。
まとめ
- 基本還元率はどちらも0.5%で、年会費も永年無料。差が出るのは高還元の場面と海外旅行保険です
- 普段使いの還元率なら三井住友カード(NL)。対象店のスマホのタッチ決済で最大7%です
- 海外旅行保険ならエポスカード。疾病治療270万円は年会費無料カードでトップクラスです
- 今日じゅうに実店舗で使いたいならエポス、ネット決済を今すぐ始めたいなら三井住友NL
- どちらも年会費無料だから、2枚持ちで役割分担するのがいちばん得。海外保険の治療費も合算できます
「どっちがいいか」で悩んでいた人ほど、答えは「両方」だったりします。維持費ゼロで持てる2枚なのだから、無理に1枚に絞る必要はありません。日常のポイントは三井住友NL、旅の安心はエポスカード。この2枚を財布に入れておけば、コンビニでも空港でも、損をする場面がなくなります。まずは海外旅行保険まで付いて今日から使えるエポスカードから、始めてみてください。
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