毎月5日、口座に現金がなくても投資信託が買い付けられている。しかも積み立てた金額に応じて永久不滅ポイントまで貯まっていく——セゾンカードデジタル(以下、SCD)で大和コネクト証券のクレカ積立を設定すると、こういう仕組みが動き出します。
SCDはクレカ積立に対応しています。すべてのSAISON CARD Digitalが対象カードに含まれており、還元率は0.1〜0.5%相当。ただしこの数字、積立額によって段階的に変わる仕組みです。
そしてもう1つ。SCDのクレカ積立には、多くのサイトが触れていない重要な注意点があります。ポイントの二重取りを期待している方は、必ず最後まで読んでください。
セゾンカードデジタルはクレカ積立に対応|基本スペック

SCDで使えるのは大和コネクト証券のクレカ積立です。大和証券グループのスマホ専業証券で、セゾンカードとクレディセゾン発行のUCカードに対応しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象証券会社 | 大和コネクト証券 |
| 対象カード | すべてのSAISON CARD Digitalが対象 |
| 積立金額 | 1銘柄あたり1,000円以上1円単位 |
| 月間上限 | 100,000円(つみたて投資枠も100,000円) |
| 対象口座 | NISA(つみたて投資枠)・特定口座 |
| 取扱銘柄 | 51銘柄(つみたて投資枠は29銘柄) |
| 売買手数料 | 全銘柄無料 |
| 積立日 | 毎月5日 |
| カード引落日 | 毎月4日(セゾンカードの場合) |
| 還元率 | 0.1〜0.5%相当(積立額により変動) |
対象チャネルはスマートフォンアプリのみ。パソコンからの設定はできません。銘柄は全て分配金の再投資コースなので、分配金も自動で積立に回ります。
売買手数料は全銘柄無料ですが、銘柄によっては解約時に基準価額に対して信託財産留保額(最大0.3%)が控除されます。ここは正直にお伝えしておきます。
還元率0.1〜0.5%の仕組み|月5万円がボーダーライン
ここが今回いちばん大事な部分です。SCDの還元率は一律ではありません。月間の積立純増額によって5段階に分かれます。
| 月間積立純増額 | 還元率 | 月間の獲得ポイント目安 |
|---|---|---|
| 5万円〜10万円 | 0.5%相当 | 50〜100ポイント |
| 4万円〜5万円未満 | 0.4%相当 | 32〜40ポイント |
| 3万円〜4万円未満 | 0.3%相当 | 18〜24ポイント |
| 2万円〜3万円未満 | 0.2%相当 | 8〜12ポイント |
| 5,000円〜2万円未満 | 0.1%相当 | 1〜4ポイント |
| 5,000円未満 | 付与なし | 0ポイント |
※1ポイント=5円相当のアイテムと交換した場合。交換商品によっては1ポイントの価値は5円未満になります。
表を見てすぐ気づくと思いますが、月5万円まで積み立てないと0.5%には届きません。月1万円のつみたてNISAを想定している方だと還元率は0.1%。1万円積み立てて1ポイント(5円相当)です。
- 月間積立純増額が5,000円未満だとポイントは付与されません
- 月2万円未満の積立では還元率0.1%。ポイント狙いとしては物足りない水準です
「純増額」の意味を取り違えると損をします
還元率の計算に使われるのは積立額ではなく純増額です。ここを勘違いすると、想定よりポイントが少なくて驚くことになります。
純増金額とは、次の2つのうち小さいほうの金額です。
- ① 毎月5日(休業日の場合は翌営業日)のクレカ積立金額
- ② ①で積み立てた銘柄の当月の全買付金額(クレカ積立・まいにち投信・スポット買付を含む)から、当該銘柄の当月の全売却金額を差し引いた金額
つまり積み立てた月に同じ銘柄を売却すると、その分だけ純増額が減ってポイントも減ります。買って売ってを繰り返してポイントだけ稼ぐ、という動きは通用しません。
公式にもはっきり書かれています。取引内容を精査した結果、ポイント取得のみを主な目的としていると判断された場合はポイント付与の対象外になります。長期でコツコツ積み立てる人向けの制度と考えてください。
ポイント付与のタイミングは、積立の翌月下旬までです。積立日にカードの削除や変更をすると、ポイントが付かない、もしくは正しく付与されない場合があります。
【重要】クレカ積立に通常のポイントは付きません
ここを勘違いしている記事がとても多いので、はっきり書きます。
セゾンカードの永久不滅ポイント付与対象外リストには、大和コネクト証券/セゾン投信のカード決済による積み立てが明記されています。つまりクレカ積立で得られるのは大和コネクト証券側の還元(0.1〜0.5%)だけ。カード利用分としての通常ポイント(1,000円につき1ポイント)は付きません。
- クレカ積立で「通常0.5%+積立還元0.5%=1.0%」という二重取りはできません
- 月5万円を積み立てた場合の還元は0.5%相当のみ。50ポイント(250円相当)です
もう1つ。クレカ積立の利用分は、カードサービス手数料の回避条件を満たすかどうかが公式に明示されていません。SCDは入会月から翌年同月までにカードの利用がないとカードサービス手数料1,650円(税込)が発生します。積立だけで安心せず、コンビニ決済などで年1回は普通に使っておくのが確実です。
年会費とカードサービス手数料の詳しい条件はセゾンカードデジタルの年会費とカードサービス手数料で解説しています。
上位カードとの還元率差|0.5%の壁は厚い
同じ大和コネクト証券でも、使うカードによって還元率がまったく違います。
| カード種別 | 還元率 | 月5万円積立時の年間ポイント |
|---|---|---|
| 対象のセゾンのプラチナカード | 一律1.0%相当 | 6,000ポイント(30,000円相当) |
| 対象のセゾン・UCのゴールドカード | 一律0.5%相当 | 3,000ポイント(15,000円相当) |
| SAISON CARD Digital | 0.1〜0.5%相当 | 最大3,000ポイント(15,000円相当) |
| その他のセゾン・UCカード | 0.1〜0.5%相当 | 最大3,000ポイント(15,000円相当) |
注目してほしいのはゴールドカードとプラチナカードは積立額にかかわらず一律という点です。月1万円の積立でも、ゴールドなら0.5%、プラチナなら1.0%が適用されます。
SCDは月5万円積み立ててようやくゴールドと同じ0.5%。少額でコツコツ積み立てる人ほど、カードのランク差が効いてきます。
ただし冷静に計算してください。ゴールドカードの年会費を払ってまで還元率を上げる価値があるかは、積立額次第です。月1万円の積立なら、SCDの0.1%(年間120円相当)とゴールドの0.5%(年間600円相当)の差は年間480円。年会費を回収できる水準ではありません。
なお、SAISON GOLD Premiumでクレカ積立をする場合、大和コネクト証券のクレカ積立利用分は年間利用金額に積算されません。年間利用額に応じて特典が増えるカードなので、この点は事前に知っておく価値があります。
クレカ積立を始める手順

すでに持っている方はこの手順を飛ばしてください。持っていない場合は申し込みから最短5分でセゾンPortalにデジタルカードが発行されます。年会費は無料です。
スマホアプリから開設します。NISA(つみたて投資枠)を使いたい場合は、あわせてNISA口座の開設手続きも進めてください。
決済方法にSCDを登録し、銘柄と金額を指定します。1銘柄1,000円以上1円単位、月間上限は100,000円です。ポイント狙いなら月5,000円以上が最低ライン、0.5%を取りにいくなら月5万円が目安になります。
設定は月末日までに済ませると翌月の注文に反映されます。カードの引き落としは毎月4日(セゾンカードの場合)。ポイントは積立の翌月下旬までに付与されます。
CONNECT専用デザインのSCDもあります
大和コネクト証券のサイト経由で申し込むと、SAISON CARD Digital<CONNECT>というCONNECTオリジナルデザインのデジタルカードを選べます。
カードとしての基本スペック(年会費無料・完全ナンバーレス・最短5分発行)は通常のSCDと同じです。デジタル券面のデザインが違うだけで、後日届くプラスチックカードはSAISON CARD Digital共通の券面になります。
クレカ積立の還元率も通常のSCDと同じ0.1〜0.5%相当です。ただし大和コネクト証券が実施するキャンペーンでは、<CONNECT>版だけが対象になるケースがあります。過去には<CONNECT>以外のSAISON CARD Digitalが対象外と明記された特典もありました。
これから作るなら、大和コネクト証券のサイト経由で<CONNECT>版を選んでおくほうが選択肢は広がります。キャンペーンの内容と対象カードは時期によって変わるため、申し込み前に公式サイトで最新条件を確認してください。
SCDでクレカ積立をする価値はあるか
正直な評価をお伝えします。ポイント還元率だけを目的にSCDでクレカ積立を始めるのは、あまり効率的ではありません。月5万円積み立てて年間3,000ポイント(15,000円相当)。悪くはありませんが、突出してお得というほどでもありません。
それでもSCDを選ぶ価値があるのは、次のようなケースです。
- 年会費を1円も払わずにクレカ積立を始めたい人。SCDは年会費無料でこの制度に乗れます
- 今日中に積立設定まで終わらせたい人。最短5分発行なので、カードの到着を待つ必要がありません
- 月5万円以上を積み立てる人。0.5%相当なら、年会費無料カードとして十分な水準です
- 貯まるのが永久不滅ポイントなので、失効を気にせず好きなタイミングで交換できます
- 月2万円未満の積立では還元率0.1%。ポイント狙いなら他の選択肢を検討してください
- クレカ積立に通常のカードポイントは付きません。二重取りはできません
- 取扱銘柄は51銘柄(つみたて投資枠は29銘柄)。品揃え重視なら大手ネット証券のほうが上です
投資判断そのものは、還元率だけで決めるものではありません。銘柄の中身や信託報酬、自分の投資方針と照らし合わせて選んでください。ポイントはあくまでオマケです。
よくある質問
- セゾンカードデジタルでクレカ積立はできますか?
-
できます。大和コネクト証券のクレカ積立ですべてのSAISON CARD Digitalが対象カードになっています。還元率は積立額に応じて0.1〜0.5%相当です。
- 還元率0.5%にするには月いくら積み立てればいいですか?
-
月間積立純増額5万円以上で0.5%相当になります。4万円台なら0.4%、3万円台なら0.3%、2万円台なら0.2%、5,000円〜2万円未満は0.1%と段階的に下がります。
- クレカ積立で通常の永久不滅ポイントも貯まりますか?
-
貯まりません。大和コネクト証券・セゾン投信のカード決済による積み立ては、永久不滅ポイントの付与対象外です。得られるのは大和コネクト証券側の還元(0.1〜0.5%相当)のみで、二重取りはできません。
- 月5,000円未満の積立でもポイントは付きますか?
-
付きません。月間積立純増額が5,000円未満の場合はポイント付与の対象外です。ポイントを狙うなら月5,000円以上の設定にしてください。
- 積み立てた月に売却するとポイントはどうなりますか?
-
減ります。還元率の計算基準は「純増額」で、同じ銘柄の当月の買付金額から売却金額を差し引いた金額が使われます。ポイント取得のみを主な目的とした取引と判断された場合は、付与対象外になることがあります。
- NISAでもクレカ積立は使えますか?
-
使えます。NISA(つみたて投資枠)と特定口座に対応しており、月間上限は100,000円です。つみたて投資枠の取扱銘柄は29銘柄となっています。
- ポイントはいつ付与されますか?
-
クレカ積立した投資信託の純増金額に応じて、積立の翌月下旬までに付与されます。積立が行われた日にカードの削除や変更をすると、正しく付与されない場合があるので注意してください。
- SAISON CARD Digital<CONNECT>と通常版の違いは?
-
デジタル券面のデザインが違うだけで、年会費無料・完全ナンバーレス・最短5分発行といった基本スペックは同じです。プラスチックカードも共通券面になります。ただし大和コネクト証券のキャンペーンでは<CONNECT>版のみが対象になる場合があります。
まとめ
- SCDは大和コネクト証券のクレカ積立に対応。すべてのSAISON CARD Digitalが対象
- 還元率は0.1〜0.5%相当。月5万円以上の積立で0.5%に到達します
- 月間積立純増額5,000円未満はポイント付与なし
- 計算基準は積立額ではなく純増額。同月の売却分は差し引かれます
- クレカ積立に通常の永久不滅ポイントは付きません。二重取りはできません
- ゴールドは一律0.5%、プラチナは一律1.0%。少額積立ほどカードランクの差が出ます
- 積立日は毎月5日、ポイント付与は翌月下旬まで
SCDのクレカ積立は、年会費0円で資産形成を始めたい人にとって現実的な入口です。最短5分でカードが発行できるので、思い立ったその日に積立設定まで進められます。
還元率の数字だけを追いかけるなら、他社のクレカ積立のほうが上を行くケースもあります。それでも「年会費無料」「失効しない永久不滅ポイント」「今日から始められる」という3つが揃っているのは、SCDならではの強みです。
還元率やキャンペーンの条件は変更される可能性があります。設定前に大和コネクト証券とセゾンカードの公式サイトで最新情報を確認してください。
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