「サブカードを1枚作ろう」と思って調べ始めると、必ず最後に残るのがエポスカードと楽天カードです。どちらも年会費は永年無料、どちらも海外旅行保険付き、どちらも評判は上々。だからこそ迷う。ネットの比較記事を読んでも「どちらもおすすめ!」で終わっていて、結局どっちなのかわからない……。ここでは、その2枚を海外旅行保険とポイントの2軸でガチンコ比較して、あなたがどちらを選ぶべきかまで白黒つけます。読み終わる頃には、迷いは消えているはずです。
1枚選べば、旅も買い物も「損しない側」に回れる

結論を先に言うと、この2枚は得意分野がまったく違います。海外旅行の安心を取るならエポスカード、日々の買い物のポイントを取るなら楽天カード。自分の生活に合う方を選べば、旅先で治療費に青ざめることも、レジで「あっちのカードなら倍貯まったのに」と悔やむこともなくなります。そして実は、旅慣れた人ほど行き着く「第3の答え」もあります。順番に見ていきましょう。
エポスカードと楽天カードの基本スペック比較
| 項目 | エポスカード | 楽天カード |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 基本還元率 | 0.5%(200円で1pt) | 1.0%(100円で1pt) |
| ポイントが伸びる場所 | マルイ・モディで2倍+全国約10,000店舗の優待 | 楽天市場で3%以上(SPU) |
| 疾病治療費用(海外保険) | 270万円 | 200万円 |
| 傷害治療費用(海外保険) | 200万円 | 200万円 |
| 携行品損害 | 20万円 | なし |
| 救援者費用 | 100万円 | 200万円 |
| キャッシュレス診療 | 対応 | 非対応(立て替え払い) |
| 国際ブランド | Visaのみ | Visa/Mastercard/JCB/AMEX |
| 発行スピード | 最短即日(店頭受取) | 約1週間 |
| 上位カードへの道 | ゴールド招待で年会費永年無料 | ゴールド・プレミアムは有料 |
※海外旅行保険はどちらも利用付帯です。旅行代金(公共交通機関の料金やパッケージツアー代金)をそのカードで支払うことが条件になります。
表を見れば、勝負どころがくっきり分かれているのがわかります。ここから2つの軸で深掘りします。
海外旅行保険で比べる|治療費と現地対応でエポスの勝ち

海外旅行保険で一番大事なのは、広告に大きく載っている「最高◯◯万円」ではなく治療費用です。海外の医療費は全額自己負担で、ハワイの盲腸手術なら総額260万円ほどかかります。この視点で比べると、差がつくポイントは3つあります。
- 疾病治療費用はエポス270万円 vs 楽天200万円。海外で一番使う補償で70万円の差。アジア圏の盲腸手術(50〜100万円程度)ならどちらでも足りますが、余裕が違います
- 携行品損害はエポスだけ。楽天カードは2022年6月に携行品損害が補償から外れました。スリの多いヨーロッパでスマホやカメラをやられたとき、エポスなら20万円まで補償されます
- キャッシュレス診療もエポスだけ。提携病院ならその場の支払いなしで治療を受けられます。楽天カードはいったん自分で立て替えて、帰国後に請求する方式です。高熱でフラフラのときに数十万円を用意するのは、想像以上にキツいですよ
一方で、楽天カードにも勝っている項目があります。救援者費用は楽天200万円 vs エポス100万円。家族が現地へ駆けつける費用なので、遭難リスクのある旅をする人には効いてきます。また、楽天カードには「代表者がツアー代金をまとめて支払うと同行する楽天カード会員にも補償が及ぶ」仕組みがあり、グループ旅行との相性は悪くありません。
それでも総合すると、旅行用サブカードとしての完成度はエポスカードが一枚上手です。年会費無料カード全体での立ち位置は年会費無料で海外旅行保険が付くクレジットカード比較で、エポスの保険の細かい条件はエポスカードの海外旅行保険の解説記事でそれぞれ深掘りしています。
ポイントで比べる|日常還元は楽天の圧勝
ポイントに関しては、正直に言って楽天カードの圧勝です。
基本還元率は楽天1.0%に対してエポス0.5%。同じ100万円を使ったら、楽天は10,000ポイント、エポスは5,000ポイント。倍の差がつきます。さらに楽天市場ではSPU(スーパーポイントアッププログラム)で楽天カード分だけで+2倍、合計3%以上が当たり前。楽天モバイルや楽天銀行など楽天のサービスを重ねれば、楽天市場での買い物はさらに伸びていきます。貯まった楽天ポイントはコンビニ・ドラッグストア・楽天ペイと使い道も広く、「貯まりやすくて使いやすい」の王者です。
エポスカードのポイントが輝くのは、マルイ・モディでの2倍(1.0%)と、年4回の「マルコとマルオの10%OFF」。マルイで服や日用品をまとめ買いする人なら話は別ですが、マルイに縁がない人にとって、エポスの0.5%は物足りません。ここは擁護しません。エポスの還元率を伸ばす方法はエポスカードの還元率の記事でまとめていますが、日常のメインカードとしてポイントを稼ぐなら楽天が正解です。
ただし楽天カードにも注意点はあります。SPUは条件や倍率の変更が頻繁で、獲得ポイントの多くは有効期限の短い期間限定ポイント。「気づいたら失効していた」という声はSNSでも定番です。ポイント制度に振り回されたくない人には、この賑やかさがストレスになることもあります。
エポスだけが持つ「隠し玉」|無料でゴールドに上がれる

ポイントで負けているエポスカードですが、楽天カードには真似できない切り札があります。使い続けるとゴールドカードの招待が届き、年会費5,000円が永年無料になることです。目安は年間50万円・半年ほどの利用。固定費をまとめれば自然に届く水準です。
ゴールドになると世界が変わります。国内主要空港のラウンジが無料になり、海外旅行保険は最高5,000万円・治療費用300万円に増額。「選べるポイントアップ」で登録した3店舗はポイント2倍になり、年間100万円の利用で10,000ポイントのボーナスも付きます。楽天でゴールド級の特典を持とうとすると、楽天プレミアムカードで年会費11,000円。エポスなら実質タダで到達できるわけです。招待の条件と実例はエポスカードのゴールド招待の記事で詳しく解説しています。
タイプ別診断|あなたはどっち?

エポスカードが向いている人
- 年1回以上、海外旅行に行く人(治療費270万円+キャッシュレス診療+携行品損害)
- マルイ・モディで買い物する人(2倍+年4回の10%OFF)
- 将来、無料でゴールドカードを持ちたい人
- 旅行が近くて、今すぐカードが必要な人(最短即日発行)
楽天カードが向いている人
- 楽天市場で買い物する人(SPUで3%以上が当たり前)
- ポイント還元を最優先する人(基本1.0%はエポスの2倍)
- 楽天モバイル・楽天銀行など楽天経済圏で生活している人
- JCBやMastercardなど、Visa以外の国際ブランドを選びたい人
旅慣れた人の最終回答は「2枚持ち」
ここまで「どっちか」を選ぶ前提で話してきましたが、実はこの2枚、組み合わせると弱点がきれいに消えます。クレジットカードの海外旅行保険は、傷害死亡・後遺障害を除いて複数カードで合算できるからです。
| 補償項目 | エポスカード | 楽天カード | 2枚合算 |
|---|---|---|---|
| 疾病治療費用 | 270万円 | 200万円 | 470万円 |
| 傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 400万円 |
| 救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
| 携行品損害 | 20万円 | なし | 20万円 |
| 年会費 | 0円 | 0円 | 0円 |
疾病治療470万円あれば、アジアはもちろんヨーロッパでもかなり心強い水準です。普段の買い物は楽天カードで1.0%を稼ぎ、旅行の安心と保険の底上げはエポスカードが担う。年会費は2枚合わせて0円のまま。役割分担が完璧なんです。
コツはひとつだけ。旅行のときは2枚それぞれで利用付帯の条件を満たすこと。たとえばパッケージツアー代金は楽天カード、空港へ向かう電車代はエポスカード、と支払いを分ければ両方の保険が同時に有効になります。片方しか払っていないと、もう片方の補償はゼロのままなので気をつけてください。
すでに楽天カードを持っている人は、エポスカードを足すだけで旅の備えが完成します。どちらも持っていない人は、まず生活スタイルに合う1枚から始めて、もう1枚を旅行前に足すのが現実的な順番です。
よくある質問
- エポスカードと楽天カード、1枚だけ選ぶならどっちですか?
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海外旅行に年1回以上行くならエポスカード、楽天市場で買い物するなら楽天カードです。旅の安心はエポス、日常のポイントは楽天と、得意分野がはっきり分かれています。
- 2枚持ちにデメリットはありますか?
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どちらも年会費無料なので、維持費のデメリットはありません。強いて言えば管理するカードが増えることと、旅行時に両方で利用付帯の条件を満たす手間くらいです。年0円で治療費470万円の備えが手に入ると考えれば、十分お釣りが来ます。
- 保険の合算は自動でされますか?
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自動ではありません。各カードで利用付帯の条件(旅行代金の支払い)を満たしたうえで、事故の際にそれぞれの保険会社へ請求します。傷害死亡・後遺障害だけは合算されず、一番高い金額が上限です。
- 楽天カードの保険は改悪されたと聞きましたが本当ですか?
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2022年6月に携行品損害が補償項目から外れました。一方で賠償責任は2,000万円から3,000万円に増額されています。携行品の補償が必要ならエポスカード(20万円)で補うのが現実的です。
- アメリカ旅行なら2枚あれば十分ですか?
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足りません。アメリカやハワイの医療費は桁違いで、入院が長引くと470万円でも超えることがあります。渡航先がアメリカ圏なら、損保の海外旅行保険を追加してください。
まとめ
- 海外旅行保険はエポスカードの勝ち。疾病治療270万円・携行品損害20万円・キャッシュレス診療の3点で楽天を上回る
- ポイントは楽天カードの勝ち。基本1.0%はエポスの2倍、楽天市場ならSPUで3%以上
- エポスには「ゴールド招待で年会費永年無料」という楽天にない切り札がある
- 最終回答は2枚持ち。疾病治療470万円・年会費0円で、日常も旅行も取りこぼしなし
- 旅行時は2枚それぞれで利用付帯の条件を満たすのを忘れずに
「どっちがお得か」の答えは、あなたの生活が決めます。ただ、旅行の予定が少しでもあるなら、エポスカードを先に作っておくのが賢い順番です。最短即日で発行できて、年会費はずっと0円。持っていて損をする瞬間がありません。
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※本記事の補償内容・還元率は2026年7月時点の各社公式サイトの情報にもとづいています。内容は改定される場合があるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


