セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(セゾンプラチナ・ビジネス)の還元率を調べていると、「0.5%」「1.125%」と数字がバラバラに出てきて、結局どれが本当なのか分からなくなりますよね。実はこの数字、どれも正解です。設定ひとつで還元率がまるごと変わるカードだからこそ、こういう書かれ方になってしまうんです。
ここでは、旅好きの先輩がこれから1枚目のプラチナを選ぶ友人に話すつもりで、このカードの還元率の「本当のところ」を整理します。経費の支払いがそのままJALマイルに変わっていく感覚は、一度味わうと戻れません。読み終わるころには、自分の決済額ならどれだけマイルが貯まるのか、はっきりイメージできるはずです。
セゾンプラチナ・ビジネスで経費を払うだけで、毎年JALマイルが積み上がっていく

セゾンプラチナ・ビジネスの還元率の話で、最初に頭に入れてほしいのはこの1点だけです。「SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)」に登録するかどうかで、このカードはまったく別物になります。
- SAISON MILE CLUBに登録しない:永久不滅ポイントが貯まる。基本還元率0.5%のオーソドックスなカード
- SAISON MILE CLUBに登録する:JALマイルが自動で貯まる。JALマイル還元率は最大1.125%に跳ね上がる
つまり「セゾンプラチナ・ビジネスの還元率は?」という問いには、「あなたがマイルを貯めたいかどうか次第」としか答えようがありません。ここから、両方のパターンを順番に見ていきます。マイルにそこまで興味がなければ前半だけ、JALマイルを本気で貯めたいなら後半から本番です。
基本還元率は0.5%|「永久不滅ポイント」が貯まる
まずはSAISON MILE CLUBに登録しない、素の状態の還元率からです。
1,000円ごとに永久不滅ポイントが1ポイント貯まる
セゾンプラチナ・ビジネスは、ショッピング利用1,000円(税込)ごとに永久不滅ポイントが1ポイント貯まります。永久不滅ポイントは1ポイントおよそ5円相当の価値があるため、還元率に直すと0.5%です。
「プラチナカードなのに0.5%?」と少し物足りなく感じるかもしれません。正直に言うと、ポイント還元率という1点だけを見れば、年会費無料の高還元カードに数字で負けます。このカードの価値は還元率だけでは測れない、というのが本音のところです。プライオリティ・パスやコンシェルジュといった特典まで含めて初めて元が取れるカードだと考えてください。
「永久不滅ポイント」最大の強み|有効期限がない
永久不滅ポイントという名前は、ただのキャッチコピーではありません。文字どおり有効期限がないのが、このポイントの最大の武器です。
一般的なクレジットカードのポイントは1〜3年で失効します。「期限が切れる前に何かに使わなきゃ」と焦って、いらないものに交換した経験はありませんか。永久不滅ポイントなら、その心配が一切ありません。じっくり貯めて、本当に欲しいタイミングで使えます。
これは、後で説明するJALマイルとの相性にも効いてきます。マイルには有効期限がありますが、ポイントの状態で寝かせておけば期限はカウントされません。「長距離路線のビジネスクラスを、何年かかけてでも狙いたい」という人にとって、これは決定的なメリットです。
海外利用なら永久不滅ポイントが2倍|還元率1.0%
海外でカードを使うと、永久不滅ポイントが通常の2倍貯まります。1,000円ごとに2ポイント、還元率にして1.0%です。海外出張や海外旅行が多い人なら、ここでしっかり差がつきます。
ただし、ここで1つ注意してほしいことがあります。後述するSAISON MILE CLUBに登録すると、この「海外2倍」の優遇は対象外になります。「マイル派」になるか「ポイント派」になるかは、二者択一だと考えてください。両取りはできません。
貯めた永久不滅ポイントはマイルにも交換できる
永久不滅ポイントの使い道は幅広く用意されています。代表的なものを挙げます。
- カード利用代金への充当(ポイントdeお買物):請求額から相殺できる
- 年会費への充当:1ポイントあたりの価値が高くなりやすく、実質的な年会費の負担を下げられる
- JALマイルへ移行:200ポイント=500マイル
- ANAマイルへ移行:200ポイント=600マイル
- STOREE SAISONのアイテム、各種ギフトカードへの交換
SAISON MILE CLUBに登録しなくても、貯めた永久不滅ポイントを後からJALマイルやANAマイルに交換する道は残っています。ただし、この交換ルートだけでマイルを貯めようとすると、JALマイル還元率は0.25%まで下がります。年に数回しか飛行機に乗らないなら永久不滅ポイントのまま使い、JALマイルを本気で貯めるならSAISON MILE CLUB、という線引きで考えるのが現実的です。
▼ANAマイルも貯めたい方や、ポイントの使い道をもっと深く知りたい方は、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス徹底レビューもあわせてご覧ください。
JALマイル還元率を「最大1.125%」にする仕組み

ここからが、このカードの本領です。SAISON MILE CLUBに登録すると、JALマイル還元率が最大1.125%まで上がります。一般的な法人カードのマイル還元率は0.5%前後ですから、その倍以上。出張のたびにマイルが積み上がっていく感覚は、一度知ると手放せません。
SAISON MILE CLUBとは?登録すると何が変わるのか
SAISON MILE CLUBは、カード利用で貯まる分を自動的にJALマイルへ回してくれる有料オプションサービスです。セゾンプラチナ・ビジネスの場合、サービス年会費は5,500円(税込)。本会員のみ登録でき、登録には別途手続きが必要です(カードが届いてから申し込みます)。
登録すると、決済の中身がこう変わります。
- ショッピング1,000円(税込)ごとに、JALマイルが10マイル自動で貯まる(還元率1.0%)
- さらに優遇サービスとして、2,000円(税込)ごとに永久不滅ポイントが1ポイント貯まる
この「JALマイル」と「永久不滅ポイント」が両方同時に貯まるのがポイントです。マイルは自動でJAL口座へ、永久不滅ポイントは後からJALマイルへ交換できる。この2つを合算すると、最大1.125%という数字になります。
還元率1.125%のロジックを図解で理解する
1.125%という数字、どこから来るのか分かりにくいですよね。1,000円使ったときに何が起きているかを、分解して見てみましょう。
【1,000円(税込)利用ごとの獲得イメージ】
① JALマイル:10マイル
(自動積算分。1,000円=10マイル=還元率1.0%)
② 永久不滅ポイント:0.5ポイント
(2,000円で1ポイント。1,000円なら0.5ポイント。200ポイント=500マイルで交換するとマイル換算0.125%相当)
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合計:11.25マイル相当(総還元率 1.125%)
JALマイル本体の1.0%に、永久不滅ポイントをマイルに変えたときの0.125%分が上乗せされて、1.125%。これがからくりです。「最大」と書かれているのは、永久不滅ポイントをJALマイルに交換した場合の数字だからです。永久不滅ポイントをマイル以外(年会費充当など)に使えば、その0.125%分は別の価値になります。
永久不滅ポイントをJALマイルへ移行する手順
優遇分として貯まった永久不滅ポイントをJALマイルに変えるのは、難しくありません。流れはこうです。
- JALマイレージバンク(JMB)に会員登録しておく(SAISON MILE CLUBの登録自体にJMBお得意様番号が必要です)
- Netアンサーまたはアプリ「セゾンPortal」にログインする
- ポイント交換メニューからJALマイルを選び、200ポイント単位で移行を申し込む
- マイルがJAL口座に反映されるまで、3〜4週間ほど待つ
移行は200ポイント=500マイルから。反映には少し時間がかかるので、特典航空券を取る予定があるなら早めに動いておくと安心です。なお、永久不滅ポイントからJALマイルへの交換レートが20%アップ(200ポイント=600マイル)するキャンペーンが、年に数回のペースで開催されています。急がないなら、このタイミングを待って交換するとさらにお得です。
▼SAISON MILE CLUBに登録すべきかどうかの損得は、セゾンプラチナ・ビジネスでJALマイルを貯める記事でさらに詳しく検証しています。
年間決済額ごとに貯まるJALマイルをシミュレーション

還元率1.125%と言われても、ピンとこないですよね。自分の決済額だと年間どれくらいマイルが貯まるのか、具体的な数字で見てみましょう。すべてSAISON MILE CLUBに登録済みの前提で計算します。
| 年間決済額 | 自動積算JALマイル | 永久不滅ポイント経由のマイル | 合計(目安) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 10,000マイル | 1,250マイル相当 | 約11,250マイル |
| 300万円 | 30,000マイル | 3,750マイル相当 | 約33,750マイル |
| 500万円 | 50,000マイル | 6,250マイル相当 | 約56,250マイル |
年間100万円利用|国内特典航空券が見えてくる
年間100万円の決済で、約11,250マイル。JALの国内線特典航空券は、東京〜沖縄の往復が時期によって15,000マイル前後から取れます。経費や固定費をこのカードに集めるだけで、1年強で家族旅行の航空券1枚分が見えてくる計算です。
年間300万円利用|ハワイ往復のエコノミーが射程圏内
年間300万円なら、約33,750マイル。東京発のハワイ路線は、JALの特典航空券(エコノミー)が往復40,000マイル前後です。法人の経費をしっかり集約すれば、1年〜1年半でハワイ往復に手が届きます。出張費がそのまま家族旅行に化ける、というのはこういうことです。
年間500万円利用|毎年のように特典航空券が取れる
年間500万円の決済で、約56,250マイル。ここまで貯まると、毎年のように国内・近距離国際線の特典航空券が狙えます。永久不滅ポイントの部分は有効期限がないので、数年分を寝かせて長距離路線のビジネスクラスにまとめて投入する、という贅沢な使い方もできます。
ちなみにSAISON MILE CLUBの自動積算マイルには、年間15万マイルの移行上限があります。年間1,500万円を超える決済をする場合は上限に達しますが、そこまで使う人は限られるので、多くの人にとっては気にしなくて大丈夫です。
本家JALカードと比べて、マイルは貯まりやすいのか

「JALマイルを貯めるなら、本家のJALカードでいいのでは?」と思いますよね。ここは正直に、得意・不得意を分けて説明します。
一般のお店での決済なら、セゾンプラチナ・ビジネスが有利
コンビニ、ネット通販、経費の支払い——こうした「JALと関係のない普段の決済」では、セゾンプラチナ・ビジネスの方がマイルは貯まります。SAISON MILE CLUB登録時のJALマイル還元率1.125%は、本家JALカード(普通カード+ショッピングマイル・プレミアム)の1.0%を上回るからです。日常決済の額が大きい人ほど、この差が効いてきます。
JAL特約店やフライトを重視するなら、本家JALカード
一方、JAL系の特約店(イオン、ファミリーマート、ENEOSなど対象店)での決済や、飛行機に乗ったときのフライトマイルでは、本家JALカードに分があります。特約店ではマイルが2倍貯まり、搭乗時のボーナスマイルも本家カードならではの特典です。JALに乗る頻度が高く、特約店での買い物も多いなら、本家カードの強みが出ます。
結論|こだわるなら2枚持ちが最強のJALマイル布陣
突き詰めると、答えは「2枚持ち」です。JAL特約店とフライトは本家JALカード、それ以外の経費・日常決済はセゾンプラチナ・ビジネス。こう使い分ければ、どの決済でも取りこぼしがありません。
とはいえ、いきなり2枚は管理が大変です。「経費もプライベートも、まず1枚にまとめてマイルを貯めたい」という人は、セゾンプラチナ・ビジネス1枚で十分強力です。プライオリティ・パスやコンシェルジュまで付いてくることを考えれば、マイルカードとしてもステータスカードとしても、コスパは抜群です。
【要注意】還元率1.125%にならない「落とし穴」
ここは友人として、はっきり伝えておきたいところです。セゾンプラチナ・ビジネスには「1.125%が適用されない支払い」がいくつかあります。期待してカードを切ったのに還元率が下がっていた、というのは避けたいですよね。
税金・公共料金は還元率が半減する
国税・地方税などの税金、電気・ガス・水道・NHKといった公共料金の支払いは、2024年の改定で還元率が半分になりました。
- 税金・公共料金は、SAISON MILE CLUB登録時でもJALマイル還元率は0.5%(通常の半分)
- SAISON MILE CLUBに未登録なら、永久不滅ポイント還元率は0.25%(2,000円で1ポイント)まで下がる
- さらに国税のクレジットカード納付には決済手数料(1万円ごとに約99円)がかかる
納税額が大きい人ほど、この改定はじわじわ効いてきます。「税金をカードで払ってマイルを荒稼ぎ」という時代は、残念ながら終わりました。納税メインで還元を狙うなら、別の手段を検討した方が現実的です。
電子マネー・プリペイドチャージはポイント対象外
2025年11月11日以降、電子マネーやプリペイドカードへのチャージは、永久不滅ポイント・SAISON MILE CLUBともに完全に付与対象外になりました。Suicaやau PAYにチャージしてマイルを稼ぐ、という裏ワザはもう使えません。チャージは「マイルが付かない支払い」と割り切ってください。
そのほか、セゾンポケットや大和コネクト証券のカード決済によるつみたて、利用合計1,000円未満の少額決済なども、もともとポイント付与の対象外です。
SAISON MILE CLUBの年会費5,500円というコストを忘れずに
最後に、いちばん見落としやすいコストです。SAISON MILE CLUBの登録には、カード本体とは別に年会費5,500円(税込)がかかります。この5,500円を払う価値があるかどうかは、年間の決済額で決まります。
ざっくり言うと、SAISON MILE CLUBに登録すると未登録時よりJALマイル還元率がおよそ0.25%分上乗せされます。この0.25%で年会費5,500円の元を取るには、年間220万円程度の決済が目安です。経費や固定費をこのカードに集約して年220万円を超えるなら登録した方がお得、それ未満なら永久不滅ポイントのまま使う方が無難、という判断になります。自分の年間決済額を一度ざっくり計算してみてください。
▼空港ラウンジを無料で使えるプライオリティ・パスの中身は、プライオリティ・パスを無料で手に入れる方法(TIMELESS Hotels & Travel)で詳しく紹介しています。
よくある質問
- セゾンプラチナ・ビジネスの還元率は結局何%ですか?
-
SAISON MILE CLUBに登録しない場合は永久不滅ポイントが貯まり、基本還元率0.5%(海外利用は1.0%)です。SAISON MILE CLUBに登録するとJALマイルが貯まり、JALマイル還元率は最大1.125%になります。マイルを貯めたいかどうかで選ぶ数字が変わります。
- SAISON MILE CLUBには登録した方がいいですか?
-
年間の決済額しだいです。登録には年会費5,500円(税込)がかかり、元を取れる目安は年間220万円程度の決済です。経費や固定費を集約して年220万円を超えるなら登録した方がお得、それ未満なら永久不滅ポイントのまま使う方が無難です。
- 永久不滅ポイントとJALマイルは両方同時に貯まりますか?
-
SAISON MILE CLUB登録時は、JALマイル(1,000円=10マイル)と優遇分の永久不滅ポイント(2,000円=1ポイント)が同時に貯まります。この2つを合算すると最大1.125%です。ただし登録すると、未登録時の「海外利用で永久不滅ポイント2倍」の優遇は対象外になります。
- 税金をこのカードで払うとマイルは貯まりますか?
-
貯まりますが、還元率は半減します。SAISON MILE CLUB登録時でもJALマイル還元率は0.5%、未登録なら永久不滅ポイント0.25%まで下がります。さらに国税のカード納付には決済手数料がかかるため、納税メインで還元を狙う使い方はおすすめしません。
- SuicaチャージでもJALマイルは貯まりますか?
-
貯まりません。2025年11月11日以降、電子マネー・プリペイドカードへのチャージは永久不滅ポイント・SAISON MILE CLUBともに完全に対象外になりました。チャージはマイルが付かない支払いと考えてください。
- 家族カードや追加カードの利用分もマイルの対象ですか?
-
対象です。SAISON MILE CLUBに登録すると、追加カードの利用分も合算してJALマイルが貯まります。従業員カードを発行して経費を集約すれば、その分もまとめてマイルになります。
まとめ|日常決済でJALマイルを最速で貯められるカード

セゾンプラチナ・ビジネスの還元率を、最後に整理します。
- 基本還元率は0.5%(永久不滅ポイント、海外利用は1.0%)。ポイントに有効期限がないのが強み
- SAISON MILE CLUB登録でJALマイル還元率は最大1.125%。一般的な法人カードの倍以上
- 登録の損益分岐点は年間220万円程度の決済。経費を集約できる人ほど有利
- 税金・公共料金は還元率半減、電子マネーチャージは対象外。落とし穴は事前に押さえておく
還元率という数字だけを切り取れば、年会費無料の高還元カードに負ける場面もあります。それでもこのカードがマイラーに愛されてきたのは、「日常の経費を払うだけで、ほとんど何も考えずにJALマイルが最速で積み上がっていく」からです。永久不滅ポイントの有効期限がない安心感も加わり、長距離路線のビジネスクラスをじっくり狙う人にとっては、これ以上ない相棒になります。
初年度は年会費無料で試せます。自分の決済額でどれだけマイルが貯まるかは、もうイメージできているはずです。「経費がマイルに変わる生活」を、まず1年、ノーリスクで体験してみてください。
※本記事のスペック・還元率は2026年5月時点で公式サイトの情報を確認したものです。年会費・サービス内容は変更される場合があるため、お申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

