マイルって、なんとなく「飛行機によく乗る人が貯めるもの」だと思っていませんか。
私もそう思っていました。でも実際に調べてみると、飛行機にほとんど乗らなくても、日常の買い物だけでコツコツ貯められるとわかって、考え方が変わりました。
最初は「仕組みがよくわからない」「どのカードを作ればいいのか」と迷う部分もありましたが、入口だけ理解すればあとはシンプルです。この記事では、マイルを初めて貯める人が知っておきたいことを、順番に整理しました。
先に結論を書くと、マイルを貯める最短ルートは、マイル還元率の高いクレジットカードに日常の支払いをまとめることです。難しいことは何もなく、カード1枚の切り替えから始められます。
そもそもマイルってどうやって貯まるの?

マイルとは、ANAやJALが運営する独自のポイントプログラムです。貯まったマイルは、航空券(特典航空券)や座席のアップグレードに使えます。
貯まる方法は大きく3つあります。
① 飛行機に乗る(フライトマイル)
ANAやJALに搭乗すると、距離や運賃クラスに応じてマイルが貯まります。ただし、年に何回も飛行機に乗る人でないと、このルートだけでは貯まるスピードが遅いです。
② クレジットカードで支払う(ショッピングマイル)
これがいちばん重要です。マイルが貯まるクレジットカードを使って日常の支払い(食費・光熱費・通信費など)をまとめると、飛行機に乗らなくてもマイルが積み上がっていきます。
たとえば、月に20万円の支払いをマイル還元率1%のカードに集約すると、年間で約24,000マイル貯まります。これは国内線の往復特典航空券1〜2回分に相当します。
③ ポイントを移行する(ポイント移行マイル)
楽天ポイントやdポイント、ホテルのポイントプログラムなどから、ANAマイルやJALマイルへ移行できる場合があります。複数のポイントをマイルに集約すると、より早く特典航空券に届きます。
この3つのうち、毎日使えてコントロールしやすいのはクレジットカードの支払いです。まずここを整えるのが貯め方の基本になります。
マイルを効率よく貯めるためにまずやること
闇雲にいろんなカードを作っても、マイルは分散して貯まりにくくなります。最初にやることはシンプルです。
① ANAかJAL、どちらを貯めるかを決める
マイルのプログラムはANAとJALで別々です。どちらにも少しずつ貯めるよりも、1つに絞ってまとめたほうが特典航空券への道が早いです。
迷ったら、普段よく乗る航空会社に合わせるのがシンプルな選び方です。ANA・JALの違いについては以下の記事で詳しく整理しています。
ANAマイルとJALマイル、結局どっちがお得?貯め方・使い道の違いまとめ
② メインカードを1枚決める
カードを複数持っても支払いが分散するだけです。日常のすべての支払いを1枚に集約することが、マイルを最速で貯める方法です。
カード選びのポイントは、マイル還元率・年会費・付帯特典の3つです。還元率が高いほど同じ支払い金額から多くのマイルが貯まります。
③ 固定費をカード払いに切り替える
電気代・ガス代・水道代・スマホ代・サブスクリプション——こういった毎月必ず発生する支払いをクレジットカードにまとめるだけで、意識しなくてもマイルが積み上がっていきます。
現金払いや口座引き落としのままにしている支払いがあれば、まずはそこをカードに変えるだけ。 努力ゼロでマイルが貯まり始める、最短のルートです。
マイルが貯まる仕組み:還元率の見方
カードを選ぶときに必ず出てくる「マイル還元率」という言葉。これは、100円の支払いで何マイル貯まるかを表しています。
| マイル還元率 | 100円あたり | 年間200万円払うと |
|---|---|---|
| 0.5%(一般的なカード) | 0.5マイル | 10,000マイル |
| 1.0%(マイル系カード平均) | 1マイル | 20,000マイル |
| 1.5〜2.0%(高還元カード) | 1.5〜2マイル | 30,000〜40,000マイル |
※ 年間200万円はあくまで計算上の目安です。
還元率が1.0%と1.5%では、年間で1万マイルの差が出ます。1万マイルは国内線の片道特典航空券1〜2枚分です。つまり、カード選びひとつで『次の旅に出られる日』が数ヶ月も早まるということです。
年間2万マイル貯まる仕組み|リアルなシミュレーション
タイトルに「年間2万マイル」と書いたので、その根拠を先に見せます。特別なことは何もしていません。日常の支払いをカードにまとめただけです。
月17万円の支払いをカードにまとめた場合(還元率1.0%)
月17万円というのは、食費・光熱費・通信費・サブスク・交通費・外食をざっくり合計した金額です。意識して使った数字ではなく、固定費を全部カードに切り替えたら自然とこのくらいになった、という水準です。
| 支払い項目 | 月額目安 | 年間マイル(1.0%) |
|---|---|---|
| 食費・日用品 | 70,000円 | 8,400マイル |
| 光熱費・通信費 | 30,000円 | 3,600マイル |
| サブスク・交通費 | 20,000円 | 2,400マイル |
| 外食・娯楽 | 50,000円 | 6,000マイル |
| 合計 | 170,000円 | 20,400マイル/年 |
年間20,000マイル超えは、国内線の往復特典航空券が1〜2回取れる水準です。東京⇔大阪、東京⇔福岡なら十分届きます。貯めるために特別な努力は何もしていません。支払い先を変えただけです。
還元率が違うと、同じ月17万円でここまで差が出る
| カードの還元率 | 年間マイル | 3年で貯まる総マイル |
|---|---|---|
| 0.5%(一般カード) | 10,200マイル | 30,600マイル |
| 1.0%(マイル系カード平均) | 20,400マイル | 61,200マイル |
| 1.5%(高還元カード) | 30,600マイル | 91,800マイル |
3年で見ると、0.5%と1.5%では6万マイル以上の差が出ます。6万マイルはハワイ往復の特典航空券(エコノミー)に手が届く水準です。カード選びの差が、そのまま旅行の選択肢の差になります。
マイルを貯めるのに向いているクレジットカードの選び方

「どのカードがいいか」は、マイル還元率・年会費・使いやすさの3軸で見ます。全部を最高にしようとすると迷いが増えるので、自分の優先順位を決めてから選ぶのが近道です。
コスパ重視で選ぶなら
年会費を抑えながらマイル還元率をある程度確保したいなら、プラチナカードの中でも年会費が低めのものを選ぶと、長く続けやすいです。
UCプラチナカード|年会費16,500円でプライオリティパス年6回無料&航空券14倍
JALマイルを重点的に貯めたいなら
JALマイルへの移行率が高く、ビジネスでも使いやすいカードを選ぶと、日常払いと出張費の両方でマイルを積み上げられます。
セゾンプラチナ・ビジネス アメックス|JALマイル移行率の高さと年会費33,000円
プライオリティパスも欲しいなら
マイルを貯めながら空港ラウンジも使いたい場合は、両方の特典が付いているカードを選ぶと年会費の元が取りやすくなります。
JCBプラチナ|プライオリティパス同伴者2,200円とマイル移行
カードを横並びで比較したい方は、こちらで一覧できます。
マイル×旅行で得するおすすめクレジットカード6選|年会費を回収できる条件
マイルを貯めるときにやりがちな失敗3つ
最初に知っておくと、遠回りせずに済みます。
① 複数のカードに分散させる
「還元率が高いカード」を何枚も作っても、支払いが分散するとどのカードもマイルが貯まりにくくなります。まずは1枚に集約するのが基本です。
② 有効期限を気にせず放置する
ANAもJALも、通常のマイルには3年間の有効期限があります。気づいたら失効していたという話は珍しくありません。貯めながら使い道を考えておくと、期限切れのリスクが下がります。
有効期限と失効対策については、こちらで詳しくまとめています。
ANA・JALマイルは延長できる?有効期限と失効前にやること
③ 使い道を決めずにひたすら貯め続ける
「いつか使おう」と思いながら貯め続けて、気づいたら失効——という失敗パターンです。何マイル貯まったら何に使うか、ゴールを先に決めておくと計画的に動けます。
マイルの使い道で最もお得な使い方はこちらで解説しています。
マイルの使い方・使い道を完全解説!特典航空券への交換が最もお得な理由
ANA・JAL別:マイルの貯め方の違い
どちらを選ぶかで、貯め方の細かい戦略が変わります。
ANAマイルを貯める場合
ANAマイルは、提携ポイントからの移行ルートが多いのが特徴です。楽天ポイントやdポイントなどからANAマイルへ移行できるため、普段のポイ活と組み合わせやすい面があります。
ANAマイルの貯め方|ANAカードの選び方・家族合算・提携特典の使い道
JALマイルを貯める場合
JALマイルは、JAL特約店での買い物でボーナスマイルが付くのが特徴です。普段JALをよく使う人や、特定の提携ショップを使う人は貯まりやすい設計になっています。
JALマイルの貯め方|JALカードの選び方・家族合算・特約店の使い道
ANAかJALか迷っている人は、まずこちらで比較してから決めるのがおすすめです。
ANAマイルとJALマイル、結局どっちがお得?貯め方・使い道の違いまとめ
まとめ:マイルの貯め方は、カード1枚の切り替えから始まる
マイルを貯めるのは、特別なことをする必要はありません。要点をまとめます。
- マイルが貯まる方法は「フライト」「クレカ払い」「ポイント移行」の3つ
- いちばん効率がいいのは、日常の支払いをマイル還元率の高いカード1枚に集約すること
- ANAかJALか、まず1つに絞って貯める
- 有効期限(3年)を意識しながら、使い道を先に決めておく
- 還元率が0.5%違うだけで、年間で数千〜1万マイル以上の差が出る
私が最初に感じていたモヤモヤは、カードを1枚切り替えたとたんに消えました。カードを1枚切り替えて、固定費の支払い先をまとめただけです。気づいたら半年で国内線の往復分くらいのマイルが貯まっていて、そこから旅行の使い道を考えるのが楽しくなりました!
最初の一手は小さくていいです。まず1枚、自分に合うカードを見つけることから始めてください。



