「セゾンプラチナ・ビジネスって家族カードは作れるの?社員にも持たせたいんだけど…」――この疑問、検討中の方からとても多く届きます。
実はセゾンプラチナ・ビジネスには「家族カード(ファミリーカード)」という名称のカードはありません。代わりに「追加カード」を最大9枚まで発行でき、家族にも社員にも同じ仕組みで持たせられるようになっています。ETCカードは別枠で最大5枚、しかも年会費無料です。
ここでは、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(セゾンプラチナ・ビジネス)の追加カード・ETCカードの発行ルール、使えるサービスと使えないサービスの境界線、損しないための申し込み手順まで、迷わず判断できるように整理します。
経費の立替がなくなる、ポイントがまとまる。家族と従業員の支払いを1枚に集約する

個人事業主や経営者になって最初にぶつかる地味なストレスが、「従業員や家族の経費立て替え→精算」のループです。出張のたびに領収書を集め、Excelで精算書を作り、月末に振り込む。この作業、地味に時間を吸われます。
セゾンプラチナ・ビジネスの追加カードを発行すれば、この往復作業がほぼゼロになります。家族や社員の支払いも1枚の明細にまとまり、利用分は永久不滅ポイントとして本会員に合算。ETCカードも社用車・家族の車ごとに無料で発行でき、ガソリンも高速料金も「経費+ポイント獲得」の対象になります。
カードを渡すだけで、経理がラクになり、ポイントが効率よく貯まる。これが追加カード・ETCカードの本当の価値です。
追加カードの基本ルール|最大9枚・年会費3,300円
セゾンプラチナ・ビジネスでは、本会員に加えて追加カードを最大9枚まで発行できます。家族・社員のどちらも同じ「追加カード」の枠で発行する仕組みです。
追加カードのスペック早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発行枚数上限 | 最大9枚 |
| 年会費 | 1枚3,300円(税込) |
| 対象者 | 18歳以上の社員、または本会員と生計をともにする18歳以上の同姓のご家族 |
| 利用枠 | 本カードと共通(独立枠ではない) |
| ポイント | 本会員の永久不滅ポイントに合算 |
| 引き落とし口座 | 本会員の口座にまとめて引き落とし |
| 明細表示 | 追加カード利用分は区別して表示 |
| 同時申込上限 | 新規入会時はオンラインから最大3枚まで(4枚目以降は別途手続き) |
9枚全部発行すれば、年会費は本会員33,000円+追加カード29,700円(3,300円×9枚)=合計62,700円。一見するとそれなりの金額ですが、「立て替え精算がゼロになる時間コスト」と「ポイント合算による還元アップ」を考えると、社員5名規模の事業ならほぼ元が取れます。
家族カードと呼ばれない理由
セゾンプラチナ・ビジネスはビジネスカードという位置付けのため、「家族カード(ファミリーカード)」という名前のカードは存在しません。すべて「追加カード」として一括管理されます。
とはいえ、家族(配偶者・子)にも問題なく発行できます。条件は「本会員と生計をともにする18歳以上の同姓のご家族」。事実上、一般カードの家族カードとほぼ同じ感覚で使えると考えて大丈夫です。
もし「個人利用メインで家族カードが手厚い方が良い」という方は、姉妹カードのセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(一般)が選択肢になります。違いについてはセゾンプラチナ・ビジネスとセゾンプラチナ(一般)の違いを完全比較|どっちを選ぶべきかで詳しく解説しています。
追加カードで使えるサービス・使えないサービス
ここが意外と見落とされやすいポイント。追加カードは本会員と「ほぼ同じ」サービスを受けられますが、いくつか重要な特典は対象外です。
追加カードで使えるサービス
- 永久不滅ポイント獲得(本会員に合算)
- SAISON MILE CLUBによるJALマイル積算(本会員のマイルに合算)
- 国内空港ラウンジ(羽田・成田など主要空港のカードラウンジ)
- ショッピング安心保険(年間最高300万円)
- 招待日和(2名以上で1名分のコース料金無料)
- Tablet® Hotels、一休.comダイヤモンドステージなどのホテル優待
- エクスプレス予約サービス(プラスEX会員)
追加カードでは使えないサービス
- プライオリティ・パス(デジタル会員証アプリの申し込み不可)
- 海外・国内旅行傷害保険(最高1億円の補償対象外)
- キャッシングサービス
- セゾンプレミアムゴルフサービス
- SAISON MILE CLUBへの単独登録(本会員のみ登録可)
特に痛いのが、プライオリティ・パスと旅行傷害保険が追加カードでは対象外という点です。家族で海外旅行に行きたいなら、配偶者用の追加カードを発行しても本会員と一緒にラウンジには入れません(同伴者扱いで35米ドル/回必要)。家族の保険も追加カードでは付帯しないため、別途旅行保険を手配する必要があります。
家族と一緒にプライオリティ・パスを使う方法はセゾンプラチナ・ビジネスのプライオリティ・パス同伴者料金は35米ドル|家族・連れと使うときのコツで詳しく解説しています。家族用にもう1枚プラチナを持つという裏技も紹介しているので、よく旅行する方は要チェックです。
ETCカードは年会費無料で最大5枚|追加カードと別カウント

もうひとつ重要なのがETCカード。これは追加カード(最大9枚)とは別カウントで、本会員+追加カード全体で最大5枚まで発行できます。
ETCカードのスペック早見表
| 項目 | 内容 |
| 発行枚数上限 | 最大5枚 |
| 年会費 | 無料 |
| 発行手数料 | 無料 |
| ポイント | 永久不滅ポイント獲得対象(本会員に合算) |
| ETCマイレージサービス | 登録可能(別途無料の登録手続きが必要) |
| カード形態 | ETC専用カード(一体型ではない) |
| 発行スピード | セゾンカウンターで即日発行可・郵送で最短3営業日 |
5枚も無料で発行できるので、社用車ごと、家族の車ごとにETCカードを割り当てられます。経費精算で「先輩のETCカードを借りた」みたいな運用がなくなり、誰がいくら使ったかも明細で一発で見られるようになります。
ETCマイレージサービスと併用すれば二重取り
セゾンETCカードを発行した後、無料の「ETCマイレージサービス」に登録すれば、永久不滅ポイントとETCマイレージの両方が貯まります。
仕組みはシンプルで、ETCの利用代金はクレジットカード本体の支払いと一緒に請求され、その金額に対して永久不滅ポイントが付きます。さらにETCマイレージサービスに登録しておくと、高速道路の通行ポイントが別途貯まり、これは無料通行分に交換できます。出張族や運送業の経営者なら、この二重取りで年間数万円分の差になるレベルです。
追加カード・ETCカードの申し込み手順
発行の手続きは難しくありません。タイミング(新規申込時/カード保有後)で手順が変わるので、それぞれまとめます。
新規申込時に一緒に発行する場合
- セゾンプラチナ・ビジネスの公式申込フォームを開く
- 「家族カード(ファミリーカード)/追加カード」欄にチェック
- 追加で持たせたい人(社員・家族)の氏名・生年月日などを入力
- ETCカードも「希望する」を選択
- 本人確認書類を提出して審査へ
- カードは本会員の手元に届く(追加カードは別便で郵送)
同時申込で発行できる追加カードは最大3枚までです。4枚目以降は、入会後にあらためてNetアンサーから手続きが必要です。発行枚数が決まっているなら、最初から本人確認をまとめて済ませる方がラクなので、入会時に申し込んでしまうのがおすすめ。
カード保有後に追加発行する場合
- Netアンサー(またはセゾンPortalアプリ)にログイン
- 「各種サービス・キャンペーン」→「家族・追加カード」を選択
- 追加発行する人の情報を入力
- 必要に応じて本人確認書類を提出
- 審査通過後、約2〜3週間で追加カードが届く
ETCカードを後から追加する場合
ETCカードはセゾンカウンターに行けば即日発行が可能です。本人確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)とセゾンプラチナ・ビジネスを持参して、最寄りの店舗で手続きをすればその場で受け取れます。
急ぎでなければ、Netアンサーからオンライン申込→郵送が便利です。最短3営業日で手元に届きます。
追加カード発行のメリットを最大化する3つの活用法

①社員の立替精算をゼロにする
追加カードを社員に渡せば、経費の立て替えがなくなります。社員側は「自分の財布から会社経費を払う」ストレスから解放され、経理側は「精算書のチェック→振込」の作業が消える。月末の振込タイミングを気にしなくていいので、キャッシュフローも安定します。
引き落とし口座は法人口座(代表者名併記)も設定可能なので、経費は法人口座から自動で引き落とし、個人の支払いと完全に分けられる体制が組めます。
②利用分を集約してJALマイルを爆速で貯める
追加カードの利用分も、本会員のSAISON MILE CLUB登録分として合算されます。社員5名分の利用が月50万円ずつ=月250万円、年間3,000万円ともなれば、JALマイルの年間移行上限15万マイルに余裕で到達。翌年のSAISON MILE CLUB年会費5,500円も無料になります。
JALマイルの貯め方の詳細はセゾンプラチナビジネスでJALマイルを貯める!有料化でも得する損益分岐点でまとめています。
③家族にもプラチナ特典を共有する
配偶者に追加カードを渡せば、招待日和(2名以上で1名無料)や一休.comダイヤモンドステージなどのホテル優待は同等に使えます。「夫婦で会食」「家族で温泉旅行」のときに、奥さんがカードを出す形で予約・決済ができるのは想像以上に便利です。
※ただし、プライオリティ・パスと旅行傷害保険は追加カード対象外なので、海外旅行に行くなら別の対策が必要です。
追加カード発行前に押さえたい3つの注意点

①利用枠は本会員と共通
追加カードのご利用可能枠は、本会員のご利用可能枠の範囲内です。たとえば本会員の利用枠が300万円なら、本会員+追加カード全員合わせて300万円までしか使えません。社員が大きな経費を立て続けに払うと、本会員の支払いが弾かれることもあるので注意です。
枠が足りなくなりそうなら、Netアンサーから一時増枠の申請ができます。出張シーズンや決算期前に高額決済が読めているなら、事前に増枠を申し込んでおくのが賢いやり方です。
②年会費は本会員の年会費引き落とし月に合算請求
追加カードの年会費3,300円(税込)は、カード発行日に関係なく本会員の年会費引き落とし月にまとめて請求されます。たとえば本会員の年会費が6月引き落としなら、12月に発行した追加カードでも翌6月にまとめて引き落とされる仕組みです。
「途中で発行したら日割りで安くなる」というルールはありませんので、発行のタイミングは「いつ使い始めるか」を基準に決めましょう。
③同姓の家族のみ対象(別姓不可)
家族向けの追加カードは「本会員と生計をともにする18歳以上の同姓のご家族」が対象です。事実婚パートナーや、結婚しても別姓を選んでいる配偶者は、原則として追加カードを発行できません。社員(同姓不要)としての発行は可能ですが、家族としては難しいのが現状です。
別姓のパートナーにカードを持たせたい場合は、本人名義で別のカード(セゾン以外も含む)を発行する方が現実的です。
追加カードを使う人のリアルな声
- 「社員5人に渡したら、月末の経費精算が本当にゼロになった。年会費16,500円(3,300円×5)以上の価値がある」
- 「追加カード分も永久不滅ポイントが合算されるので、JALマイルが想像以上に貯まる」
- 「ETCカードを社用車3台にそれぞれ割り当てたら、誰の出張でどの経費が出たか一発で分かる」
- 「妻に渡したら、夫婦の支払いがまとまって家計管理がラクになった」
- 「妻にも渡したけど、プライオリティ・パスは使えないので海外旅行では結局自分のカードと同伴扱いに」
- 「9枚発行すると年会費が3万円近くかかる。社員の数が増えると無視できない金額になる」
- 「利用枠が本会員と共通なので、社員の高額決済とぶつかると一瞬ヒヤッとする」
傾向としては「社員5人以下の事業」と「夫婦+ETC利用」で満足度が高く、社員10人以上だと9枚の上限と利用枠の制約に当たりやすい印象です。
他社ビジネスカードの追加カードと比較

追加カードの条件は、他社のビジネスプラチナと比べてどうなのか。代表的なカードと並べてみます。
| カード | 追加カード上限 | 追加カード年会費 | ETCカード |
|---|---|---|---|
| セゾンプラチナ・ビジネス | 最大9枚 | 3,300円 | 最大5枚・無料 |
| セゾンコバルト・ビジネス | 最大9枚 | 無料 | 最大5枚・無料 |
| アメックス・ビジネス・プラチナ | 無制限(本会員と同条件) | 13,200円/枚(4枚目以降無料) | 無料 |
| 三井住友ビジネスプラチナ(for Owners) | 最大4枚 | 5,500円 | 無料 |
追加カードの年会費だけを見ると、セゾンプラチナ・ビジネスはコバルト(無料)に次いで安い水準です。アメックス・ビジネス・プラチナは本会員年会費が165,000円と桁違いに高いので、コスパで言えばセゾンプラチナ・ビジネスが圧倒的に有利。「年会費38,500円(本会員+SAISON MILE CLUB)+追加カード3,300円×必要枚数」で済む手軽さは、起業直後の経営者には魅力的に映るはずです。
よくある質問
- 追加カードは家族と社員のどちらにも発行できますか?
-
どちらにも発行できます。対象は18歳以上の社員、または本会員と生計をともにする18歳以上の同姓のご家族です。家族用と社員用の合計で最大9枚まで発行可能です。
- 追加カードでもプライオリティ・パスは使えますか?
-
使えません。プライオリティ・パス(デジタル会員証アプリ)の申し込みは本会員のみが対象です。家族と一緒にラウンジを利用したい場合は、本会員に同伴する形で35米ドル/回の同伴者料金を支払うか、家族用に別途プラチナカードを発行する方法があります。
- 追加カードでも旅行傷害保険は付きますか?
-
付きません。海外旅行傷害保険最高1億円・国内旅行傷害保険最高5,000万円の補償は本会員のみが対象です。家族で海外旅行に行く場合は、別途旅行保険に加入することをおすすめします。
- 別姓の家族にも追加カードを発行できますか?
-
原則として発行できません。家族としての追加カードの対象は「同姓のご家族」と規定されています。別姓パートナーに持たせたい場合は、社員枠での発行を検討するか、別のカードを本人名義で作る方法をおすすめします。
- ETCカードは追加カードを発行しないと作れませんか?
-
そんなことはありません。ETCカードは本会員1枚でも複数枚発行できます。本会員+追加カードの全体で最大5枚まで、年会費・発行手数料ともに無料です。社用車・家族の車ごとに割り当てると経費管理がラクになります。
- 追加カードの利用分はどの口座から引き落とされますか?
-
本会員の引き落とし口座にまとめて請求されます。引き落とし口座は「個人口座」または「法人口座(代表者名併記のもの)」を選択可能。経費を法人口座で一元管理したい経営者には、法人口座設定が便利です。
- 追加カードだけを解約することはできますか?
-
できます。Netアンサーまたはセゾンカードのお客様窓口から、特定の追加カードのみを解約する手続きが可能です。退職した社員のカードだけ止める、といった運用ができるので安心です。
まとめ|追加カードとETCをセットで使えば、経費管理は劇的にラクになる

セゾンプラチナ・ビジネスの追加カード(最大9枚・年会費3,300円)とETCカード(最大5枚・年会費無料)を組み合わせれば、家族や従業員の支払いを1枚に集約しつつ、ポイントもJALマイルも本会員に合算できます。立て替え精算のストレスとは、もうお別れです。
ただし、プライオリティ・パスと旅行傷害保険は追加カード対象外という点だけは要注意。家族と海外旅行に行くなら、別の手段でラウンジ利用や保険を確保する必要があります。
初年度は本会員年会費が無料なので、追加カードを発行しても初期コストは追加カード分3,300円×枚数のみ。社員の経費立替に困っているなら、まず1枚だけ発行して効果を試してみるのが現実的です。
カードの全体像を改めて確認したい方は、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス徹底レビュー|初年度無料で持てるプライオリティ・パス付きプラチナの実力からどうぞ。
※本記事の年会費・サービス内容は2026年5月時点の公式情報に基づきます。最新情報は必ずセゾンカード公式サイトでご確認ください。

