2023年から2026年にかけて、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(セゾンプラチナ・ビジネス)は、立て続けに改定の発表が続いています。年会費は22,000円から33,000円に値上がりし、プライオリティ・パスには国内の利用制限が追加され、電子マネーチャージはポイント完全対象外になりました。
「SNSで改悪と言われているけれど、いま自分が持っている1枚を解約すべきなのか」「これから新規で申し込んでも遅くないのか」――そんな疑問を抱えてこの記事にたどり着いた人は多いはずです。
ここでは、2023〜2026年に発表されたセゾンプラチナ・ビジネスの改悪を時系列で整理しつつ、改悪後の「いまも残っている価値」と「損益分岐点」をまるごと検証します。読み終えるころには、自分が解約すべきか継続すべきか、新規発行する価値があるかが、はっきり判断できる状態になります。
改悪を経ても「初年度無料・プライオリティ・パス無制限」は健在
改悪が積み重なった2026年5月時点でも、セゾンプラチナ・ビジネスは「初年度無料」「プライオリティ・パス本会員回数無制限」「JALマイル還元率最大1.125%」という3本柱が崩れていません。
むしろ、他社のプラチナカードがプライオリティ・パスの国内レストラン特典を続々と対象外にしている中で、セゾンプラチナ・ビジネスは出発3時間以内という制限が付いただけで、空港レストランそのものは現役で使えます。「プライオリティ・パスを年に5回以上使う出張族・旅行好き」にとって、ここまでの維持コストでこの内容が揃うカードは、現実的にほぼ存在しません。
- 初年度年会費無料は2026年5月時点も継続(まず1年タダで試せる)
- プライオリティ・パスプレステージ会員(通常469米ドル)が無料付帯、本会員は回数無制限
- SAISON MILE CLUB登録でJALマイル還元率最大1.125%(別途年会費5,500円)
- 2025年6月リニューアル以降、セゾンプラチナ・アメックス(個人用)を年会費無料で追加発行できる
- サイバー保険・ゴルファー保険が新たに付帯、コンシェルジュもチャット対応に
ただし、改悪の波は確実にカードの「全方位の万能感」を削っています。納税メインで使っていた人、Suica・PASMOチャージでマイルを稼いでいた人にとっては、もう以前と同じ使い方は通用しません。「自分の使い方が改悪の直撃を受けているか」を時系列で把握することが、解約・継続を判断する第一歩になります。
セゾンプラチナ・ビジネスの全体像から押さえたい人は、まず以下のレビュー記事に目を通してから戻ってくると、改悪のインパクトが立体的に見えます。
▶ セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス徹底レビュー|初年度無料で持てるプライオリティ・パス付きプラチナの実力
セゾンプラチナ・ビジネス改悪の全体像|2023〜2026年の年表
細かい話に入る前に、2023年から2026年までに発表された主要な改悪を、新しい順で1枚の表に並べてみます。自分のカードの使い方に直撃するものだけ赤線を引くようなイメージで眺めてみてください。
| 適用日 | 改悪内容 | 影響(一般) | 影響(JALマイラー) |
|---|---|---|---|
| 2026年8月末〜 | セゾンカードのnanacoポイント付与終了 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2026年6月30日〜 | セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュ終了 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2025年11月11日〜 | 電子マネー・プリペイドチャージが完全ポイント対象外 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 2025年11月〜 | プライオリティ・パス同伴者料金 4,400円→35米ドル | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 2025年8月4日〜 | 年会費 22,000円→33,000円に値上げ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 2025年8月1日〜 | プライオリティ・パス国内利用に「出発3時間以内」制限 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| 2025年6月10日〜 | JALマイル特典航空券の必要マイル数値上げ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| 2025年5月31日〜 | ボーナスポイント・パートナーズ終了 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 2024年12月4日〜 | 海外事務処理手数料 2.00%→3.85%に引き上げ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 2024年11月5日〜 | ショッピングリボ手数料率 9.6%→12.0% | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2024年7月11日〜 | 公共料金・電子マネーチャージのポイント還元率半減 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 2024年5月〜 | JALマイル→Amazonギフトカード換算率悪化 | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2024年2月14日〜 | 永久不滅ポイントの交換レート改定(小口で不利に) | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2024年1月16日〜 | プライオリティ・パス同伴者料金 2,200円→4,400円 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| 2024年1月11日〜 | 税金支払い時の還元率半減(最大1.25%→0.5%) | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 2023年11月1日〜 | 年間200万円利用で翌年年会費半額の優遇終了 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 2023年5月1日〜 | SAISON MILE CLUB年会費5,500円の有料化 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
※適用日・改悪内容は2026年5月時点で公表されている情報をもとに整理。最新の正確な内容は公式サイトでご確認ください。
こうして並べてみると、影響度★4〜5の「ダメージが大きい改悪」は、ほとんどが2024年1月以降に集中しています。実は、これがセゾンプラチナ・ビジネスを「もう持っていてもムダなのでは?」と感じさせている正体です。
ここからは、特に解約・継続の判断に効いてくる「影響度の大きい改悪」を、年度ごとにかみ砕いて見ていきます。
【2023年】SAISON MILE CLUBが有料化、年会費半額優遇も終了

SAISON MILE CLUBが年会費5,500円の有料化(2023年5月〜)
セゾンプラチナ・ビジネスのいちばんの強みは、JALマイル還元率1.125%です。そしてこの数字を成立させているのが「SAISON MILE CLUB」というオプションサービス。改定前は無料で登録できていましたが、2023年5月から年会費5,500円(税込)が必要になりました。
これまで「ノーコストでJAL1.125%」だった世界が、「カード本体33,000円+SAISON MILE CLUB 5,500円=年間38,500円のランニングコスト」に変わったわけです。JALマイラーにとっては、年会費の総額が思っているより重くなったタイミングがここでした。
とはいえ、未登録だとJALマイル還元率は0.25%まで落ち込みます。1.125%と0.25%の差は4.5倍。年間300万円カード決済する人なら、登録すれば約33,750マイル、未登録だと約7,500マイル。差はざっと26,000マイル、特典航空券の往復1枚分に相当します。JALマイラーなら、SAISON MILE CLUBの登録はほぼ必須と考えて差し支えありません。
年間200万円利用で年会費半額の優遇制度が終了(2023年10月31日発表)
2023年11月1日以降の新規発行分から、「年間200万円ショッピングで翌年年会費が半額(当時11,000円)」という優遇が廃止されました。既存会員も2024年1月以降、順次優遇が終了しています。
「年間200万円使うから実質11,000円のプラチナ」と語られてきた、あの黄金パターンが消えたタイミングです。経費決済をガッツリ集約していた経営者ほど、この終了の打撃は大きかったと言われています。代わりに使える対策が、永久不滅ポイント6,000ポイント(=30,000円相当)を翌年の年会費に充当するルートで、こちらは今も活きています。
【2024年】税金・ふるさと納税・電子マネーがじわじわ削られた1年

2024年は、表に出にくいけれど効いてくるタイプの改悪が立て続けに発表された年です。「気付いたらマイルが思ったほど貯まっていない」と感じた人がいたら、おそらくこのあたりが原因です。
税金支払いの還元率が半減(2024年1月11日〜)
国税・地方税・税金決済のシステム手数料に対する還元率が半分になりました。SAISON MILE CLUB加入の有無で結果は変わりますが、納税で1,000円につき10マイル貯められた世界は終わり。
| SAISON MILE CLUB | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 未加入 | 0.5%(1,000円で1ポイント) | 0.25%(2,000円で1ポイント) |
| 加入 | 最大1.25%(1.0%マイル+0.25%ポイント) | 0.5%(2,000円で10マイル) |
個人事業主・経営者で「年間100万円以上の納税をカード経由」というケースだと、年間で数千マイル単位の差が出てきます。これがいまの「セゾンプラチナ・ビジネスは納税には向かない」という評価の根拠です。納税メインで使うなら、JALダイナースクラブ・カード(納税1.0%)やラグジュアリーカード(最大1.5%)に分離するのが現実的です。
プライオリティ・パス同伴者料金が2,200円→4,400円に値上げ(2024年1月16日〜)
家族や同僚と空港ラウンジに入るたび、本人は無料で同伴者は4,400円(税込)。「2,200円ならまあいいか」だったのが「4,400円か……」に変わり、家族旅行のたびにちょっと迷うラインに乗りました。
後述しますが、この同伴者料金はさらに2025年11月に35米ドル(約5,500円)へ再値上げされます。家族で頻繁にラウンジを使うなら、夫婦どちらも本会員カードを持ってしまう(つまり2枚作る)ほうがトータルで安くなるケースが珍しくありません。
公共料金・電子マネーチャージの還元率が半減(2024年7月11日〜)
電気・ガス・水道・NHK・Suica/PASMOチャージなどの還元率が、税金と同じく半分になりました。「固定費を全部セゾンプラチナ・ビジネスに集約して、淡々とマイルを貯める」というスタイルの旨味が削られた瞬間です。
この改定の段階では「半減」でしたが、電子マネーチャージはこの1年4ヶ月後に「完全0%」へと進化してしまいます。
海外事務処理手数料が2.00%→3.85%に引き上げ(2024年12月4日〜)
海外でショッピング決済をしたとき、利用額に上乗せされる為替手数料が、ほぼ倍になりました。たとえば海外で10万円決済すると、改定前は2,000円だった手数料が3,850円。年間50万円分の海外決済で約9,000円のコスト増です。
JALマイルが1.125%貯まっても、3.85%の手数料が乗ると差し引きはほぼマイナス。「海外決済はもう別のカードでやる」と割り切るのが、いちばん健全な使い分けです。海外用のサブカードを別途持つ前提に切り替えると、頭の整理が一気に楽になります。
海外旅行に強いクレジットカードの選び方は、姉妹サイトで詳しく解説しています。
▶ 海外旅行に強いクレジットカードおすすめ|ラウンジ・保険・年会費から失敗しない1枚を選ぶ
【2025年】年会費値上げ、プライオリティ・パス制限、電子マネー対象外の3連打

2025年は、セゾンプラチナ・ビジネスにとって最大の転換点になった年です。「改悪」というワードがSNSで一気に増えたのも、この年。骨太な改悪が3つ重なりました。
年会費が22,000円→33,000円に値上げ(2025年8月4日〜)
2025年6月1日のリニューアル発表に伴い、年会費が11,000円(税込)アップ。既存会員も2025年8月4日の引き落とし分から、新会員も2025年6月入会分から33,000円(税込)が適用されます。
「プラチナ最安級の22,000円」というキャッチコピーが消えたインパクトは大きく、SNSでも「33,000円になった瞬間、解約を迷いはじめた」という声が一気に増えました。
ただし、このリニューアルでは「値上げと引き換えに乗っかってくる新サービス」も同時に追加されています。
- セゾンプラチナ・アメックス(個人用)を年会費無料で追加発行可能(本来の年会費33,000円相当)
- サイバー保険・ゴルファー保険の付帯追加
- プライオリティ・パスのデジタル会員証化(スマホ提示で利用可)
- セゾンフクリコ(全国25,000以上の施設で最大66%OFF)が追加カードでも利用可
- コンシェルジュがチャット対応に進化、専用アプリ「セゾンPortal」リリース
とくに大きいのが、「セゾンプラチナ・アメックス(個人用)を年会費無料で追加発行できる」点。1枚分の年会費33,000円で、事業用と個人用、プラチナを2枚同時に持てる構造に変わりました。値上げで失った11,000円分を、この2枚目で取り返しているイメージです。
個人用カードはプライオリティ・パスは付帯しませんが、永久不滅ポイント還元率は本体カードの0.5%に対して0.75%と少し優遇。家族カードも4枚まで無料です。事業の経費と家計を完全に分けたい人にとって、これは値上げ後でも残る大きな魅力です。
プライオリティ・パスの国内利用に「出発3時間以内」制限(2025年8月〜)
プライオリティ・パス全体の方針変更です。国内空港にあるレストラン・リフレッシュ施設は、出発3時間以内の搭乗券所持者だけが使えるルールに変わりました。「半日前から空港でゆっくり食事して仕事しながら待つ」というスタイルには制限がかかります。
ただ、ここでも他カードと比べると差はくっきりしています。アメックスブランドのプラチナカード勢は、すでに「プライオリティ・パスは空港ラウンジ専用、レストランは全部対象外」になっており、セゾンプラチナ・ビジネスのほうが3時間以内ルールがあるとはいえ、選択肢が圧倒的に多い状態です。
プライオリティ・パスの最新事情と、改悪を踏まえた使いこなしは、別記事で詳しくまとめています。
▶ セゾンプラチナ・ビジネスのプライオリティ・パスは本会員回数無制限|申込方法と国内制限の注意点
▶ プライオリティ・パスとは?使えるラウンジ・料金・無料で持つ方法まで徹底解説
プライオリティ・パス同伴者料金 4,400円→35米ドルに(2025年11月〜)
同伴者料金がついに米ドル建てになり、為替次第ではありますが35米ドル(約5,500円)です。2024年1月の値上げから1年10ヶ月で再値上げ。2023年までの2,200円から数えると、2年半で2.5倍に膨れ上がりました。
年に10回ラウンジを使う人なら、年間55,000円のコストです。家族で頻繁に旅行・出張する人にとっては、もう「同伴者ありき」では設計できないレベルになりました。
電子マネー・プリペイドチャージが完全ポイント対象外(2025年11月11日〜)
今回の改悪のなかで、JALマイラーにとっていちばん痛いのがここ。Suica・PASMO・ICOCA・Kyash・au PAY・PayPay・WAONなど、ほぼすべての電子マネー/プリペイドチャージが、永久不滅ポイント・JALマイルともに付与対象外(0%)になりました。
| 期間 | SAISON MILE CLUB未加入 | SAISON MILE CLUB加入 |
|---|---|---|
| 〜2024年7月10日 | 0.5% | 1.0%(JALマイル)+0.25%(ポイント) |
| 2024年7月11日〜2025年11月10日 | 0.25% | 0.5%(JALマイル) |
| 2025年11月11日〜 | 0%(対象外) | 0%(対象外) |
「モバイルSuicaに月10万円チャージしてマイルを稼ぐ」という、定番中の定番テクニックが完全に封じられました。これまでチャージマイラーとしてセゾンプラチナ・ビジネスを使ってきた人は、戦略の組み直しが必要です。
対策としては、チャージ系は別カードに分離するのが現実的です。たとえばJQ CARD セゾンや、リクルートカードあたりが定番。セゾンプラチナ・ビジネスは「リアル店舗・経費・年会費に効く特典」に絞って使う、という割り切りで運用すると、改悪のダメージを最小化できます。
ボーナスポイント・パートナーズが終了(2025年5月31日〜)
アメックスブランドのセゾンカードを対象店舗で使うと、最大10倍のボーナス永久不滅ポイントが貯まる仕組みが終了しました。一部の家電量販店やオンラインショップで使っていた人にとっては、地味に効いてくる改悪です。
ただし、新規入会後3ヶ月のショッピング利用で永久不滅ポイントが通常の4倍(=2%還元)になるキャンペーンは2026年も継続中です。初年度に大きめの経費(設備投資、税金、広告費など)を集中させると、入会後3ヶ月だけで数万ポイントを稼ぐことも可能です。
【2026年】セゾンプレミアムセレクションとnanacoポイントが終了予定
セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュ終了(2026年6月30日〜)
一見さんお断りの老舗料亭、祇園のお茶屋遊び、料理人派遣など、「お金を出しても普通は買えないサービス」を扱っていたコンシェルジュサービスです。通常入会金330,000円・年会費275,000円のサービスをセゾンプラチナ・ビジネス会員は実質無料で使えていました。
「予約困難店の手配ルートが欲しい」という理由で持っていた経営者には残念な発表ですが、代替として一休.comダイヤモンドステージや星野リゾート優待は引き続き利用可能です。普段の会食手配なら、招待日和(2名以上で1名分のコース料金無料)で十分機能します。
セゾンカードのnanacoポイント付与終了(2026年8月末〜)
セゾンカードにnanaco番号を登録してセブンイレブンで支払うと、永久不滅ポイントとnanacoポイントの二重取りができていた仕組みが終了します。セブンイレブンのヘビーユーザーには地味に効きますが、影響範囲は限定的です。
改悪を踏まえた損益分岐点|年会費33,000円の元は取れるのか

気になるのが、改悪を全部織り込んだ上で「年会費33,000円(+SAISON MILE CLUBで合計38,500円)の元は本当に取れるのか?」という話。シンプルな金銭換算で見てみます。
プライオリティ・パスだけで33,000円の元は取れる
プライオリティ・パスのプレステージ会員年会費は、通常469米ドル(約75,000円)。これが無料で付帯するだけで、カード年会費33,000円は単独で回収できる計算になります。年に1回でも海外旅行・出張があれば、ラウンジ数回利用で十分です。
JALマイラーの損益分岐点は年間114万〜172万円
SAISON MILE CLUBに登録してマイルだけで年会費を回収する場合は、こうなります。
| マイル単価の想定 | 必要マイル | 年間カード利用額 | 月あたり |
|---|---|---|---|
| 1マイル=2円 | 約19,250マイル | 約172万円 | 約14万円 |
| 1マイル=3円 | 約12,834マイル | 約114万円 | 約9.5万円 |
月10万〜15万円の経費決済がある個人事業主・経営者なら、マイルだけで余裕で回収できる水準です。「経費の支払いが勝手に家族旅行の特典航空券に変わる」という感覚に近い使い方ができます。
SAISON MILE CLUB登録の損得は、別記事でさらに詳しく検証しています。
▶ セゾンプラチナ・ビジネスの年会費は初年度無料|33,000円の元が取れるか損益分岐点を検証
改悪後も「持つべき人」「解約すべき人」
ここまで時系列で改悪を見てきた上で、いまのセゾンプラチナ・ビジネスを「持つべき人」と「解約していい人」を分けてみます。
改悪後も持ち続ける価値がある人
- 年に3回以上、空港ラウンジ・空港レストランを使う人(プライオリティ・パスだけで元が取れる)
- JALマイラーで、月10万円以上の経費をカードに集約できる経営者・個人事業主
- 会食・接待が多く、招待日和(2名で1名分無料)を年2回以上活用する人
- 事業用と個人用のクレカを分けたい人(2025年6月以降、プラチナ2枚体制を1枚分の年会費で組める)
解約も視野に入れていい人
- 納税・公共料金・電子マネーチャージで稼ぐ運用がメインだった人(改悪の直撃を受けた典型)
- 海外決済が年100万円以上ある人(海外手数料3.85%でマイル分が消える)
- 空港ラウンジを使うのは年1回あるかどうかの人(年会費33,000円を回収しきれない)
- ANAマイラー(JALに最適化されたカードなのでメリットが薄い)
もし「ちょっと迷う」ラインにいる人は、初年度無料の枠を活かして1年お試しするのが現実的です。入会月の月末までに解約すれば、年会費の請求は一切発生しません(年会費の引き落としは入会月の翌々月4日)。
よくある質問
- 2025年8月の年会費値上げは既存会員も対象ですか?
-
対象です。既存会員は2025年8月4日の引き落とし分から33,000円(税込)が適用されています。新規会員は2025年6月入会分から33,000円が適用され、入会月の翌々月4日に請求が発生します。
- 初年度年会費無料は今後も続きますか?
-
2026年5月時点で初年度年会費無料は継続中です。改悪が積み重なっている中でも、ここはぶれずに残り続けている数少ない強みのひとつ。終了の公式アナウンスは出ていません。
- SAISON MILE CLUBに入らないとどれくらい損しますか?
-
JALマイル還元率が1.125%→0.25%まで落ちます(4.5倍の差)。年間300万円カード決済する人で、加入時は約33,750マイル、未加入時は約7,500マイル。差は約26,000マイルで、JAL国内線特典航空券(往復12,000マイル〜)が2回分取れる規模です。JALマイラーなら登録は必須と考えていい水準です。
- 電子マネーチャージはもう完全にポイントが付かないのですか?
-
はい、2025年11月11日以降、永久不滅ポイント・JALマイルともに付与対象外(0%)です。モバイルSuica、PASMO、ICOCA、Kyash、au PAY、PayPay、WAON、ANA Pay、JAL Pay、Apple Pay/Google Pay経由のSuicaチャージも、すべて対象外です。チャージで稼ぎたいなら、JQ CARDセゾンやリクルートカードなど別カードに分離するのが現実的です。
- 2枚持ち(個人用セゾンプラチナ・アメックス無料発行)は本当にお得ですか?
-
お得です。本来年会費33,000円のセゾンプラチナ・アメックスを、セゾンプラチナ・ビジネスの年会費だけで持てる仕組みなので、実質的には1枚分の年会費でプラチナ2枚体制が組めます。事業用(本体)と個人用(追加発行)で経費と家計を分けつつ、それぞれの特典(招待日和・コンシェルジュなど)も両方で使えます。
- 解約のベストタイミングはいつですか?
-
初年度無料を活かして試したい人なら、入会月の月末までに解約すれば年会費は1円もかかりません。年会費の引き落としは入会月の翌々月4日のため、たとえば5月入会なら翌年5月末までに解約すれば、年会費請求(翌年6月4日)前に間に合います。なお、解約すると永久不滅ポイントは消滅するので、必ずポイントを使い切ってから解約してください。
- いまから新規申込してもメリットはありますか?
-
あります。初年度年会費無料・プライオリティ・パス本会員回数無制限(空港レストランも可)・JALマイル最大1.125%・海外旅行傷害保険最高1億円・セゾンプラチナ・アメックスを年会費無料で追加発行可能、という主要な価値はすべて健在です。とくに「プラチナを1年タダで試したい」「JALマイルを経費で貯めたい」人にとっては、いまも最有力の1枚です。
- 今後さらに改悪される予定はありますか?
-
2026年5月時点で、新たな改悪の公式発表はありません。ただ、近年のプラチナカード業界全体で「年会費の見直し」「プライオリティ・パス制限強化」「ポイント還元率変更」が続いているため、今後も継続的なチェックは必要です。最新情報はクレディセゾン公式サイトの「お客様へのお知らせ」で随時確認できます。
まとめ|改悪は重なった、それでも残った強みで判断する

2023年から2026年にかけて、セゾンプラチナ・ビジネスには大小24以上の改悪が積み重なりました。年会費は1.5倍、プライオリティ・パスには国内制限と同伴者値上げ、電子マネーチャージは完全対象外。「以前と同じ感覚で使えるカード」では、もうなくなっています。
ただ、それと同時に、コアの強みである「初年度無料・プライオリティ・パス無制限・JALマイル最大1.125%」は2026年もそのまま残っています。さらに2025年6月のリニューアルで、セゾンプラチナ・アメックスを年会費無料で追加発行できる仕組みが加わり、1枚分の年会費でプラチナ2枚体制を組むという新しい使い方も生まれました。
判断の軸はシンプルです。「自分の使い方が、空港ラウンジ・JALマイル・会食・追加カード発行といったコア特典に乗っかるか」――ここがYESなら、改悪後も持ち続ける価値があります。NOで「納税・電子マネーチャージ・海外決済」がメインだった人は、別カードへの分離や乗り換えを検討するタイミングです。
迷っているなら、初年度無料の枠を使って1年だけ試してみるのが、最もリスクの少ない判断です。1年使ってみて自分の旅行スタイル・ビジネススタイルに合わなければ、入会月の月末までに解約すれば1円もかかりません。
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