「旅行は好きだけど、マイルはよくわからない」——もしそう思っているなら、あなたは毎年、数万円から数十万円分の”旅費”を捨てているかもしれません。
マイルは、ただのポイントではありません。賢く向き合えば、「ビジネスクラスで海外旅行」という夢を日常に変えてくれる魔法のチケットです。しかもその多くは、飛行機に乗らなくても、普段の買い物を少し工夫するだけで貯められます。
この記事では、マイルを一度も貯めたことがない完全初心者の方に向けて、マイルの仕組み・貯め方・使い方・ANAとJALの選び方・失敗しない始め方までを、この1本で全部わかるように解説します。読み終わるころには、「自分は何から始めればいいか」がハッキリしているはずです。
そもそもマイルとは?普通のポイントとの決定的な違い

マイル(マイレージ)とは、航空会社が発行している独自のポイントのこと。英語で距離を表す”mile”が語源で、もともとは「飛行機に乗った距離に応じてもらえるご褒美」として誕生しました。
楽天ポイントやTポイントと同じように「使えば貯まる、貯まれば交換できる」という仕組みは同じですが、マイルには普通のポイントには絶対にない、決定的な違いが1つあります。
1マイルの価値は「1円」ではなく「2円〜15円」
これがマイル最大の魅力です。楽天ポイントは1ポイント=1円と決まっていますが、マイルは使い方によって1マイルの価値が2円にも、10円にも、15円以上にも化けます。
| 普通のポイント | マイル | |
|---|---|---|
| 1ポイント(1マイル)の価値 | 1円で固定 | 2円〜15円以上に変動 |
| 10万ポイント(マイル)で何ができる? | 10万円分の買い物 | 100万円超のビジネスクラス航空券も可能 |
つまり、同じ金額を使うなら、普通のポイントよりマイルで貯めたほうが最大15倍もお得になる可能性があるということ。これこそが、世の中に熱心な”マイラー”が存在する理由です。
💡ここがポイント
普通のポイント=1ポイント1円で確定
マイル=使い方次第で1マイルが数円〜15円以上に化ける
マイルを貯めるのは「飛行機に乗る人」だけじゃない
マイル初心者が一番勘違いしやすいのが、「飛行機にたくさん乗らないと貯まらない」という思い込みです。
実は、マイルを年間数万〜数十万マイルも貯めている人の多くは、空の上ではなく“地上”でマイルを作っています。彼らは「陸マイラー(おかマイラー)」と呼ばれ、今や日本のマイル界の主流派です。
なぜ飛行機に乗らないほうが貯まるのか?
例えば東京-沖縄の往復で貯まるフライトマイルは約1,000マイル前後。ところが同区間の特典航空券には12,000マイル以上が必要です。つまり、飛行機だけで特典航空券を取ろうとすると12往復しないといけない計算になります。
一方、還元率1%のマイル系クレジットカードで月10万円使えば、年間12,000マイル。買い物の支払い方法を変えるだけで、1年で国内線往復航空券1回分がタダになります。飛行機に年1回しか乗らない人でも、十分にマイルを貯められるのです。
マイルを貯める3つの方法

マイルの貯め方は大きく3つ。初心者の方はまず全体像を押さえておきましょう。
①日々の決済をマイルが貯まるカードに集約する
最も重要で、最も効果が大きい方法です。コンビニのコーヒーから光熱費・スマホ代・家賃まで、支払い可能なものはすべてマイルが貯まるクレジットカードに集約します。
月10万円の支払いをカード1枚に集約するだけで、年間1〜2万マイル。普段のお金の使い方は何も変えずに、ただ支払い方法を変えるだけでマイルが勝手に貯まっていきます。
②特約店(ボーナス店舗)を賢く使う
ANAとJALには、「このお店で使うとマイルが2倍貯まる」という特約店(ボーナス加盟店)があります。
- ANAカードの特約店例:セブン-イレブン、マツモトキヨシ、スターバックス、ENEOS など
- JALカードの特約店例:ファミリーマート、イオン、ENEOS、大丸・松坂屋 など
普段よく行くお店を特約店に合わせるだけで、マイルの貯まるスピードが2倍になります。
③ポイントサイトを経由してマイルに変換する
ネットショッピングやサービス申し込みをポイントサイト経由にするだけで、通常の買い物ポイントに加えてサイトのポイントがもらえ、それをマイルに交換できます。やや上級編ですが、陸マイラーの多くはこの方法を併用してマイルを爆増させています。
まずは1枚、マイルが貯まるクレジットカードを持つのが最短ルート
マイルを貯めるうえで絶対に避けて通れないのが、マイル系クレジットカード選びです。年会費無料のものから、入会ボーナスで数万マイルもらえる高還元カードまで、自分に合った1枚から始めましょう。
貯めたマイルは何に使える?お得な使い道ランキング

マイルが貯まったら次は使い方です。使い方によって1マイルの価値が大きく変わるので、できるだけお得な使い方を狙いましょう。
1位:国際線ビジネスクラスの特典航空券【1マイル=10円以上】
マイルの価値を最大化する最強の使い方がこれ。本来100万円前後するハワイ・ヨーロッパのビジネスクラス航空券に、6万〜9万マイル程度で交換できます。1マイルあたり10円〜15円以上の価値になり、マイラーが熱狂する理由そのものです。
2位:エコノミークラスの特典航空券【1マイル=2〜3円】
最も定番で、初心者でも狙いやすい使い方。目安マイル数は以下の通りです。
| 路線 | 必要マイル(往復・エコノミー) |
|---|---|
| 日本国内線 | 約12,000〜20,000マイル |
| 韓国・中国・台湾 | 約15,000〜30,000マイル |
| 東南アジア | 約35,000〜60,000マイル |
| ハワイ | 約40,000〜70,000マイル |
| 北米・ヨーロッパ | 約50,000〜120,000マイル |
※シーズン・航空会社により変動します。
3位:座席のアップグレード
購入済みのエコノミー航空券を、マイルでビジネスクラスにグレードアップできます。差額で買うと数十万円するビジネスクラスに手が届く、夢のある使い方です。
4位:電子マネー・ポイントに交換【最終手段】
楽天EdyやWAONに交換することもできますが、1マイル=1円程度に目減りするため、お得度は特典航空券の10分の1以下。「失効しそうだけど旅行の予定がない」という時の最終手段と考えましょう。
ANAマイルとJALマイル、どっちを貯めるべき?

日本在住なら、貯めるマイルは基本的にANAかJALの二択です。両社は似ているようで、得意分野がまったく違います。まずは一覧で比較してみましょう。
| 比較項目 | ANA(全日空) | JAL(日本航空) |
|---|---|---|
| プログラム名 | ANAマイレージクラブ | JALマイレージバンク |
| アライアンス | スターアライアンス (26社) | ワンワールド (14社) |
| 特徴 | 提携が多く爆速で貯まる | 特典航空券の予約が取りやすい |
| 国内線 必要マイル | シーズン変動 (5,000〜12,000) | ほぼ固定制 (6,000〜) |
| 貯めやすさ | ◎ カード・ポイ活ルート豊富 | ○ 普段の買い物で直感的 |
| 使いやすさ | 人気路線は競争率高め | 特典枠が柔軟で取りやすい |
| 有効期限 | 36ヶ月(3年) | 36ヶ月(3年) |
| 独自サービス | トクたびマイル(格安) | どこかにマイル(ミステリー旅) |
ANAマイルが向いている人
- 効率重視で「とにかく大量に貯めたい」
- 飛行機にはあまり乗らず、陸マイラーとして貯めたい
- 世界中いろんな国へ行きたい(提携航空会社が多い)
- 旅行計画を早めに立てられる(ローシーズンを狙える)
JALマイルが向いている人
- 複雑なことは抜きに「確実に旅行へ行きたい」
- お盆・年末年始など繁忙期に旅行することが多い
- 沖縄・離島への旅行が好き
- シンプルでわかりやすい制度が好み
💡結論:迷ったときの判断基準
効率重視で大量に貯めたいなら ⇒ ANA
複雑な工夫なしに確実に旅行したいなら ⇒ JAL
それでも迷うなら、よく使う空港から飛んでいる便が多いほうを選べばOK。マイルは後からでも方向転換できます。
航空券の予約なら、マイルが貯まる公式サイトから
マイレージ会員番号を登録してから航空券を予約すれば、搭乗と同時にマイルが貯まります。予約前に無料会員登録だけは済ませておきましょう。
マイルを貯め始める「最初の一歩」はたった2つ
ここまで読んで「よし、始めよう!」と思ったら、やるべきことはシンプルに2つだけです。
ANAマイレージクラブもJALマイレージバンクも、入会費・年会費は無料。公式サイトから数分で会員登録できます。会員番号がないとフライトマイルが貯まらないので、飛行機に乗る予定がある人は搭乗前に必ず登録しておきましょう。
マイルを効率よく貯める唯一にして最強の近道がこれです。カード選びのポイントは3つ。
- マイル還元率 — 100円=1マイル(還元率1%)以上が目安
- 入会ボーナスマイル — 初年度に数万マイルもらえるカードも多数
- 年会費とのバランス — 最初は年会費無料か初年度無料のカードからスタート
STEP1:マイレージクラブ(無料)に入会する
ANAマイレージクラブもJALマイレージバンクも、入会費・年会費は無料。公式サイトから数分で会員登録できます。会員番号がないとフライトマイルが貯まらないので、飛行機に乗る予定がある人は搭乗前に必ず登録しておきましょう。
STEP2:マイルが貯まるクレジットカードを1枚作る
マイルを効率よく貯める唯一にして最強の近道がこれです。カード選びのポイントは3つ。
- マイル還元率——100円=1マイル(還元率1%)以上が目安
- 入会ボーナスマイル——初年度に数万マイルもらえるカードも多数
- 年会費とのバランス——最初は年会費無料か初年度無料のカードからスタート
💡上級Tips:ホテルポイントもマイルに化ける
もし将来的に「高級ホテルにも無料で泊まりたい」という欲張りな旅を目指すなら、ANA・JALカードだけでなく、ヒルトンアメックスやマリオットアメックスのような「ホテルポイントをマイルに交換できるカード」を持つのが最も賢い近道です。1枚のカードでマイルもホテルも同時に貯まる、一石二鳥の戦略が取れます。
ANA派・JAL派別にカードを比較する
貯めるマイルが決まったら、それぞれのマイルが貯まりやすいカードを比較してみましょう。同じANAカードでもマイルの貯まり方が数倍違うこともあります。
もし、どちらか決まっていない人、また両方乗る機会がある人は航空会社公式サイトで購入すると7%還元のカードもあるので確認してみてください。
マイル初心者が知らないと損する4つの注意点
①有効期限は3年。放置すると失効する
ANA・JALともにマイルの有効期限は貯めた月から36ヶ月(3年)です。貯めるだけでなく「いつ・どこに使うか」の計画もセットで考えましょう。
②ANAマイルとJALマイルは交換不可
ANAマイルとJALマイルはお互いに交換できません。分散させると両方中途半端になるので、最初はどちらか一方に集中して貯めるのが鉄則です。
③特典航空券は早い者勝ち
特典航空券は座席数が限られていて、人気路線・繁忙期は予約開始と同時に埋まります。予約開始は搭乗日の330日前から。早めの計画が勝負です。
④「特典航空券=完全無料」ではない
国際線の場合、燃油サーチャージと空港使用料(数千円〜数万円)は別途必要です。それでも数十万円の航空券が数千円で乗れるので、十分すぎるほどお得です。
マイルに関するよくある質問
- マイルは飛行機に乗らなくても本当に貯まる?
-
はい、むしろ現在は飛行機に乗らずに貯める「陸マイラー」が主流です。クレジットカード決済とポイントサイト経由の買い物だけで、年間数万〜数十万マイル貯める人も珍しくありません。
- 年に1回しか飛行機に乗らないけど、貯める意味はある?
-
十分にあります。年1回の旅行でも、その航空券代が浮けば数万円の価値。普段のお金の使い方は変えずに、支払い方法をマイル系カードに変えるだけで実質的なリターンを得られます。
- 何マイルから使える?
-
国内線の特典航空券なら6,000マイル前後から利用可能。「何万マイルも貯めないと使えない」というほどハードルは高くありません。
- ANAとJAL、両方貯めるのはアリ?
-
初心者にはおすすめしません。両方中途半端になって、結局どちらも特典航空券に届かないパターンが非常に多いからです。まずは一方に集中しましょう。
- マイルとマイレージは同じ意味?
-
ほぼ同じ意味で使われますが、厳密には「マイル=貯める単位」「マイレージ=プログラム全体の名称」です。日常会話ではどちらも同じと考えてOKです。
まとめ|旅の質を変えるのは、一歩踏み出す勇気だけ

マイルを知っているか、知らないか。その差は、数年後のあなたの旅の景色(エコノミーか、ビジネスか)を大きく変えます。
この記事のポイントを振り返っておきましょう。
- マイル=航空会社のポイント。1マイルが2円〜15円以上に化ける
- 貯め方の主流は「陸マイラー」——日常決済をカードに集約するのが最短
- お得度は断トツで国際線ビジネスクラスの特典航空券
- 効率ならANA、わかりやすさならJAL。迷ったら好きなほう
- 始めるのに必要なのは「無料会員登録」と「カード1枚」だけ
「マイルって難しそう」と思っていた方も、実際にやることはシンプルに2つだけ。マイレージクラブへの無料登録と、マイル系クレジットカードを1枚持つこと。これだけで、来年の今ごろには、あなたの手元に無料の航空券が届いているかもしれません。
「Timeless Travel」では、あなたが一生モノの旅を手に入れるための具体的なマイル戦略を発信しています。次のステップとして、まずは自分に合ったクレジットカード選びから始めてみましょう。
次に読むべきおすすめ記事
▶ JALマイルが貯まるカード
▶ 航空会社公式購入でポイント還元7%のUCプラチナカード
▶ マイル×旅行で得するおすすめクレジットカード6選
▶ 旅行に強いクレジットカードおすすめ一覧

